「十字路」を含む小説

桜理がさらわれた。 それを聞いた実はすぐさま桜理を助けにいくため、サレイユの森を訪れる。 アティの手助けの下導き出した桜理の居場所は、なんと隣国・レイキーだった。 そこでは、実…

森の中で出会った少女は、幾重にも結ばれた契約でがんじがらめだった。 成り行きで少女を保護した実だったが、少女を見つめるその表情は暗い。 少女の魂を縛るもの。 それは、この世界で…

こんなにもすごい光景を、自分は忘れてしまったのだろうか。 おかえりなさい、と。 みんなで待ってたんだ、と。 口々に優しい言葉をかけてくれる彼女たちに、実は表情を歪めるしかなかっ…

「―――――見ぃつけたぁ。」 愛しい時間は唐突に凍りつく。 尚希が帰ってこない。 そう拓也から相談を受け、実たちは彼の行方を訊ねるためにエーリリテの元へと向かう。 だが、そ…

互いに高校生になった実と拓也は、束の間の平和を存分に謳歌していた。 だが、そんな平和が長く続くはずもなく――― 実が通う高校で起こる生徒や教師の失踪事件。 向こう側の人間の仕…

死神と実の間で行われた命をかけたゲームは、実の死で幕を閉じたかに思われた。 しかし実はある抜け道を使い、間一髪で死の危機をかいくぐることに成功する。 だが、これもただの一時しの…

実が魔力を取り戻してから数ヶ月。 一見平和に時間は流れているかと思われたが、ある日拓也と尚希は実が隠れてアズバドルへと行っていたことを知る。 危険だと怒り、その目的を訊ね…

元々部下と上司だった男2人の話。

ある時から謎の夢に悩まされるようになった実。 覚えているのは、目が覚める前に響く「だめだ!!」という父親の声だけ。 自分の見ている夢は、一体何を示しているのか？ 思い悩む中、…

「突然ですが先輩、今朝のニュース見ました？」 　いつも通り登校していると、十字路の陰から声を掛けられた。 　後々短編集でも投稿したいが為の、お試し初投稿となります。

　春から大学生になった夕介。同じ講義を受ける友人たちとの不注意で、男子学生を転ばせてしまう。 　真壁と名乗るその男は、彼らにアンケートと称して近づいてきて……。 　十字路に立つ少…

「おはよう、唐沢くん」 「おはよう、朝比奈さん」 うつむいた頭の上から降ってきた声に僕は顔を上げる。 狭い十字路の真ん中に一人の女子高生が立っていた。 「今日はいい天気だね」…

　ある町の十字路は「ここで起きた事故は必ず行方不明者が出る。」という曰く付き。行方不明者はその後生還するも、異次元空間でトラウマになるほどの恐怖体験をしたという。その十字路は電灯…

悪魔と契約した、謎が謎をよぶ変な女のコ 彼女がつま弾くのはガクガクと魂を揺さぶるスズメバチのスライドギター！ それはリリカルに突き刺さる黒いトゲ、ブルーズ！ 同名タイトルの漫…

逢魔時、古来よりこの世ならざるものと出会う時、男は奇妙な老人から忠告を受ける。しかし男は老人の忠告を聞き入れる事なく突き進んだ。その先にあったものとは。

高校受験を控えた女子中学生・未春（みはる）。 夏休みが終わり、友人の詠美（えいみ）、由希奈（ゆきな）と「夏っぽいことが何もできなかった」と語る。 すると詠美が、通学路にまつわる怪…

　バレー部の朝練に向かう俺には、毎朝必ず会うやつがいる。やつは、日に日に俺の後ろから近付いて来ていた――

ふと、立ち止まる。 そうだ、いつもここで意識が不意に起き上がる。 何もない帰り道だ。とぼとぼと無意識に歩いて会社から帰宅する私は、それまで何も見ず、なにも考えずにただ帰路を辿るだ…

　突然だが今、僕の視界には幽霊が存在している。 　少し肌寒くなってきた夜更けの通学路に、唐突に現れた。 　生まれてこの方幽霊なんて存在を目の当たりにしたことはなかったけれど、宙に…