「❅幸せ ❅雪」を含む小説

　或る一人の孤独な女が、「幸せ」を切に願い、どんな不幸な人にも幸運をもたらしてくれる「蒼い鳥」を手に入れた。しかし、待てど暮らせど、女に「幸せ」は訪れない。 　寒い雪の朝、家を失…

キリスト教徒ではないけれど、僕は幼い頃ここに通うっていることが誇らしかった。綺麗で美しい幼稚園で、僕は美しいものを一杯教えてもらった。その象徴は、毎朝幼稚園に来ると僕たちを見下ろ…

　一年に一度の二人のスキーツアー。 　その人との非日常空間は、幸せの時間の記憶。

俺たちが通う海園高校の生徒会長は「雪時香夜」。二年生で生徒会長を務める彼女は非の打ち所が見当たらない完璧な少女・・・というのが、世間の評価だ。 そんな彼女と四月からよく一緒にいる…

狐耳の男、紺（こん）。 整った顔をしている女、雪（せつ）。 あれはきっと永い夢。永くて永くて、苦しくて。 「今」が幸せで楽しいから。 あれは全て悪い夢。

この街には古くから続く「奉歌祭」という風習がある。 祭りに参加する人達が各々曲を作り、この土地の神様に向けて奉納するというものだ。 毎年大勢の人が参加するこの祭りに、俺――春喜は…

むかしむかし、氷の精霊と春の精霊が互いに惹かれあうが、触れるものを氷にしてしまう氷の精霊と触れるものを溶かしてしまう春の精霊は、触れあうことができない。 それでも惹かれあうふたり…

　ヒロインであるグレスはある男が気になっていた。 　それは今まで自分たち国民を苦しめてきた王様の側近であるスカイ・イルサンダー。　 　 　グレスは偶然スカイと出会い、憎き相手とし…

母親を亡くし虐げられ、不幸になった少女は生贄に差し出されたのですが、旦那様は優しく紳士な妖怪でした！？ 柚結《ゆゆ》はお母さんと二人暮らしでした。 とても貧乏でしたが、小さな茶…

この物語は、元カレの裏切りと喪失の痛みの中で、主人公のゆり子が癒しと幸せを求めて旅をする短編小説です。彼女は、裏切られた恋に傷つき、父親の死に悲しみ、母親の期待に苦しみます。とこ…

雪の降り注ぐ日、母親と死に別れ、父親と喧嘩して雪の降りしきる河原を歩いていた中津川遼は一人の天使と出会って、彼女のために生まれたと確信した。 それから十年後、 遼は大雪山を破壊す…

「お母さん、おいていかないで……！」 最愛の娘を抱きしめることもできないまま、私は死んだ。 ーーー私たちは、どうしてこうなってしまったのだろう？ 夫・和真との間に娘の彩を設…

　街を歩くと、ノラ猫を見かけることがあります。 　「ミャァ～」と近寄ってくれば、餌を上げたくなるし、ゴミ箱を漁っていると、追い立ててしまいます。 　雨の日や雪の日に、ノラ猫を見か…

雪虫の様に可愛らしく儚い女の子、平島 さららに私は恋をした。それも比較的強く重い恋愛感情を秘めてしまっているらしい。 世界からの理解もまだ完全ではないけれど、私は平島 さららの…

何気ない日常をおくる二人に訪れた切ない別れ。

真雪風菜は、SNSで活躍している男子高校生写真家の結野の被写体モデルになる。 結野は、俳優の男に風菜をモデルにし、純白のドレスのような服を着てもらって写真を撮ってほしいと頼まれて…

人と人との争いの中、死にかけていた私は一人の女性に助けられた。長くはなかったけれど、彼女と過ごした幸せな日々。その先で私は静かに眠りの時を待つ。

　ある日、突然目の前に現れた沙雪。沙雪は、最初から自分のことを知っているかのような言動をしていた。後々、沙雪は別世界から来た者だと明かした。そして、その世界では僕と沙雪は付き合っ…

地味な中学生の花那の趣味は詩を書く事。 密かに投稿サイトに「スイートアメジスト」の名で詩を投稿している。 そこでいつもコメントをくれる一人のファンが花那（スイートアメジスト）の心…