「なんかわからん？ 短編」を含む小説

短編です。

　テニス部部長の鈴木一愛（すずき ひより）はその実力と明るく快活な性格から、部員から信頼と尊敬を集めていた。 　副部長の真宮美春（まみや みはる）も一愛に惹かれているが……この感…

気が付いたら僕は駅にいた。家に帰ったような記憶はあるのに。どうすればよいのかもわからないままに通学路を歩く。 どう見ても快晴なのに、行きかう人々は皆傘をさしていた。

自分がMだと気付かないが故に恋愛がうまくいっていないとある百合社会人の話

『三題噺の競作６「レトロゲーム」「パーカー」「森」』によせて書きました。

でも現実かなんてわからない。見ているものは、夢かうつつかわからない。日記型掌編小説です。

よくわからない場所をぐるぐると歩き回っていた。 「ここは、どこだ」 ふいに、呼ばれた。 「友よ」 ※この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。作品の…

僕の学校で噂になっている「ハナコさん」というお化け。 見たという人がいるにもかかわらず、その姿はよくわからないという。 気になって仕方がなくなった僕は、夜、学校に忍び込む。 そこ…

「ドンナ舞ヲ、踊ッテイタノ？」 　下が見えないほどの、赤茶色の大地に存在する深い渓谷。 　その下から見る空は、細かった。 　変異体と呼ばれる化け物は、恩人であるふたりを渓谷…

頂いた３つのお題から即興でお話を作るという流行りに乗って書きました。 即興ゆえによくわからない世界観ですが、せっかくなので少し加筆修正して投稿します！ お題については、そのままタ…

「殺戮オランウータン」というお題を元に書く「ミステリー」というお題で作成した短編です。

山に囲まれ、湖が目の前の辺境の家で暮らしていたヒンジス。 誰も読まない小説のしめくくりに悩む日々を過ごしていた。 湖には、「天使」と呼ばれる紫色の人型の物体があり、唯一、声を…

　俺には好きな人がいる。 　その人は聖女で、みんなに人気があって……。 　それに比べて俺はただの一兵卒で、大した実力もない。戦果だってあげた事すらないんだぜ？ 　そんな悶々…

手のとどく未来に機械には生存本能がプログラムされることになった。 ひとと対立することなくあくまでひとに仕える存在として、機械の生存本能は、ひとがより快適にいきるために、機械自身を…

歩が目を覚ますと、七月七日だった。 もう何度繰り返したかわからない七月に、少年の心は摩耗していた。 幼馴染の命を救いたい――そう願って時を巻き戻してきたはずなのに……

「なぁ、透（とおる）。結（ゆい）さんとのこと、後は結婚式を挙げるだけなんだってね？」 ぶふぅっ。 親友から唐突に発せられた言葉に飲んでいたコーヒーを吹き出してしまった。 「…

天才児を巡るお話。

過保護に育てられたせいで「温室」「お嬢」と呼ばれるわたし。どうやら普通じゃないらしいけど、どうしていいかわからない。 そんなある日突然やってきた、青春のきらめきの１ページ。 …

『あらすじ』 ある雨の日。「私」は「彼女」を拾った。 記憶のない「彼女」となし崩し的に送っている同居生活は悪いものではない。 前日飲み過ぎた二日酔いの日曜日。 「彼女」は「彼…