概要
十年を生きて、初めて蛙はそれを見た
蛙は蛙にしては長い十年の時を生きた。
共に生まれた同胞達はとうに土に帰ってなお、自分が生きている理由はわからない。
考えに考えた末、十年目に初めて蛙は冬を知る。
心底冷たい風が、蛙の肌に吹雪いていた。
共に生まれた同胞達はとうに土に帰ってなお、自分が生きている理由はわからない。
考えに考えた末、十年目に初めて蛙は冬を知る。
心底冷たい風が、蛙の肌に吹雪いていた。
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