概要
一匹の狗と、一人の男の絆
言葉が通じない。なにを考えているかもわからない。
愛嬌と、愚直なところだけが取り柄。
人間は、そう思ってるよね。
面倒くさいことに縛られてなにも見えてない、知ろうともしない。
でも、久資はちがったんだ。
愛嬌と、愚直なところだけが取り柄。
人間は、そう思ってるよね。
面倒くさいことに縛られてなにも見えてない、知ろうともしない。
でも、久資はちがったんだ。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!その犬は賢さゆえに自らを狗と呼ぶのか、飼いならされたいヒトも狗なのか
ヒトが卑しむときに言うたとえ。
「お前はお上の狗か!」とか…何かの回し者、密偵。時代劇なんかの例えでもお馴染み。
でもそれは群れに従わぬ”アウトロー”であることへの蔑みであって、狗にとっては飼いならされた犬ではないという矜持でもある”誇り”へのこだわりでもある。
端からは些細なことでも当事者には大きな意味を持つ。誇りでもあり、それゆえに屈辱の証でもある。そして主(人間)から見れば、飼われている犬はすべからく狗なのだ。
だが、狗であるからこそ対等でもある。ただ従うのではなく従ってやってもいるのだ。そこに無条件はない、が「無償の愛」はある。それが狗に甘んじる犬の矜持。
「命がけで働けぬならば狗(…続きを読む