「シリアス」を含む小説

魔王を討ち滅ぼし、少年は勇者となった。それから幾年月。勇者は王となり、善き臣下にも恵まれ、治世は長く続く――と思われていたのだが。「……この頃思い出す、あの魔王の最期を。あれは……

浅城町に戻った夜。一真が望と出会った五色橋。 二人の邂逅を、望の視点で描く――！ 本編に入らなかった。だけど、知らなくても本編を読む分には問題のない話＝閑話、第一弾。 ※これ…

　異世界に呼び出されて八百年が経った。チートは老いることのない身体。人の八倍の一生を生きた俺に敵はない。しかし俺の隣に並べる者もまたいない。 　ある日、Ｓ級難度（生死保証せず）の…

異世界に転生？したと思われる主人公は記憶喪失状態で目覚める。 そんな状態でもかくまってくれている少女は、主人公に対して隠し事があるようだが…… 心に疵を抱えた主人公は爛れたヒロ…

森の奥深くに住むアルラウネとエルフのハーフで少しぬけてるところがある少女、レシア。彼女は昔、冒険者から聞いた世界が広いという事を確かめたくて今は亡き親に認められた年齢になったため…

『KAC2022 ～カクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシップ 2022～』のために書いた短編です。 ＜二刀流＞お題ということで、純粋に戦闘描写主体のダークファンタジーになって…

アクション描写、男の生き様に力を入れています <あらすじ> 桐野にとって、己の美学を貫き通すことだけが人生の意味だった。 そのためには手段を選ばず、邪魔する者は排除してきた。…

あの時までの俺の景色は華やいでいた。 多くの友達に囲まれ、俺に向けられるその笑顔には信頼すらも含まれているのだと思っていた。 だが、先生も、仲の良い友達も、そして恋人ですら俺の…

この国の中枢は、八つの機関から成り立っている。 法務を司る第一機関、外交を司る第二機関、財務を司る第三機関、そして、公安を司る第四機関というように。 そして近年、秘密裏に発足した…

　複雑性PTSDによる症状と考えられる現在の状態を自分なりに分析しながら書きました。 　私の中にいる『ハタチの君』と、『実年齢の私』は互いに和解を試みています。 　重い内容…

天魔聖戦が始まり、天使と悪魔が人間の世界と繋がった。神の子である人間にも特殊な力を身につけるものも現れだした。 天使と悪魔の戦いではあるが、状況によっては天使は人間を殺すことを知…

　ユラリと揺れ、微かにその場を照らす灯り。 その灯りが揺れる度、壁に伸びている影が同じように揺れる。 　その景色はもう、何度も見ている少年の姿があった。 　少年は日々考え続け…

かつて聖神が治めていた世界は、隕石の落下による聖神の死によって、滅びへ向かっていた。 聖神の意志を継いで世界を導くと予言された少女は、二刀流の戦士ダンテと共に、世界を脅かす存在と…

およそ150年程前にアメリカで発見された謎の原石。それはとんでもない力を秘めた未知の物質であった…

『勇者』として活動する俺は、今日も騎士団長のアメリアさんと共にあるクエストへと向かう。だがその目的の場所に着いた時、ある予想もしていなかったことが起きてしまい……

肉体が死亡した人間の脳だけを生かし続ける非合法な研究。その片棒を担ぐことになった主人公の「湊蓮（みなとれん）」は、引換に余命僅かな幼馴染を電脳世界で生かし続けるよう条件を出す。 …

己の胸に手を当ててみた。胸の中心が錐で刺されたようだ。 小さな穴がゆっくりと、しかし暴力的なまでの荒々しさで虚を広げていく。 喪失感が押し寄せてくるのを止められない。彼女が死んだ…

あらゆる時間軸のあらゆる世界、宇宙とつながっている空間『箱庭』。そこでは『絶望』という物を集積し、『奇蹟』を生成することが可能だった。その『奇蹟』に最後の希望を賭けて訪れる者には…

画家の戀（れん）は、恋愛なんて気の迷いから生じる人生障害とずっと思っていた。 そんなある日、ひょんなことから女性二人、藍と美紀と同居する羽目に。しかもこの二人は恋人同士らしい。 …

　魔王討伐時に世界に降り注いだ『黒い雨』。 　それは魔王が全世界に向けて放った『呪い』であった。 　魔力量と『恩恵（スキル）』が人間の価値を決める世界で、ローランは魔力もなく…