「昔話昔話」を含む小説

加見ノ森《かみのもり》と森守神社《もりかみじんじゃ》に護られた小さな村に住む娘、シズは、自然の声を聞き、人が見えない物が見える不思議な娘だった。 ある時、平和な村に、都から商人が…

鬼との戦いから百年。猿は桃太郎に裏切られ山にこもって過ごしていた。世界は平和になったと猿はそう思い抗うことしなかった。しかし一人の少女との出会いで猿は世界を変える旅に出る。

昔。今で言う玄海町外津地区にいい年をした独り者の漁師がいた。漁師は漁の腕が悪く、素っ気ない態度ばかり取るので同性にも女性にもモテなかったので、つれない男と良くなじられていた。 あ…

松乃守家の跡取りである若狸、松乃守長親は、家督を継ぐ事に関して真剣に考えており、妻とする者はそれに相応しい者するべきと考えていた。 しかし、選り好みが過ぎて良縁に恵まれず、若狸特…

何でもあるようで、何かがない。足りない渇望を抱えて生きている。 自分の中にある、何かに気づいた時、私達は生きられる。 今も未来も、過去になる。 過去は、今と未来で何になるのだろう…

この山には人食い鬼が出ると謂われている——。 浮世離れした旅の坊主と、後生大事に抱えたひとつの葛籠。 山で出逢ったのは、果たして。 続編がスタートしました。 → 【首葛籠】…

子供のころおばあさんから聞いた昔話の童と出会う。 楽しく遊ぶうちに、私は現実の音や光にその童を見失う。 見失ったのは私か、童か？ 淋しいのは、私なのか童なのか？ 大人になった今で…

一話完結。Twitterで書いたものを加筆修正してます。 女しか生き永らえない血統ながら、奇跡的に生き残った男児にまつわるお話。

33歳の晶(しょう)と花は高級腕時計会社で働く同僚。仕事してお酒飲んで。日本と中国を舞台にしながら2人は生きていく。 こちらに収められている作品はすべて三題噺の自主企画応募作品…

あるところに、おじいさんとおばあさん（注・洗濯機）がいました。 ある日、おじいさんが手に入れた大きな桃からは、それはそれは愛らしい女の子が生まれました。 「桃太郎」と名付けられた…

島の村には、守り神のにょろにょろ様がいました。でもある日、にょろにょろ様はいなくなり……。 ※小説家になろう様でも同作品を公開しています。

体が小さく仲間に馬鹿にされていた河童の亀太郎。ある日、河原で遊ぶ小さな村娘を見つけて、仲間を見かえすために尻子玉を抜こうと考えるのだが……。亀太郎と村娘、異種間に芽生えた遠い昔の…

レジスタンスの諜報員である赤ずきんは、今日も森を抜けておばあさんの家にワインとケーキを持っていく。

竹から生まれたかぐや姫の美しさは、やがて都にまで響き渡る。その噂を聞いた５人の貴公子たちに姫が要求した宝物とは。

八尺様、というお話をご存じでしょうか。 これはその、「向こう側」からの、お話です。

コロナで青春を潰されたハルちゃん。ボケたひいばあちゃんに昼ごはんを食べさせながら語ってた。いつもは喋らないばあちゃんがゆっくり口を開いてかたり出す。

桃に関する怪談です。怪しい話なので怪談です。

鯨からイメージして思うままに。 小説のような詩のような何かになりました。 遅ればせながら自主企画「同題異話・七月号　　鯨よりも深く」のために書かせていただきました。

昔話や童話に題材を取ったモノとなるとは思いますが、内容は別モノです。 たぶん、短編集か中編集となります。 大人向けの感じだと思います。 できるだけ、過激な表現は避ける予定で…