桃太郎の伝説~猿の黙示録~

大天使アルギュロス

第1話 プロローグ

 鬼が支配していた時代。

 人々は鬼に恐怖し殺され奴隷にされ蹂躙されていた。

 長きにわたる鬼により支配で人間は歯向かう牙を折られただ地獄を味わう日々を送っていた。

 しかしとある川に大きな桃が流れてくる。 

 それを拾った老賢者、桃野桃江もものももえは夫の桃野士郎もものしろうと一緒にその桃を持ち帰り中身を開けた。

 するとそこから元気な赤子が生まれた。

 元気な声で泣きわめくその子からは常人ではありえない神々しいオーラを放っていた。

 この世界には伝説がある。


 『ある日、とある賢者により奇跡の子生まれたし。その赤子は世界の闇を切り裂き再び人の世を取り戻すだろう』


 老賢者はすぐにその赤子の能力を悟った。

 そして来たるべき鬼退治に備え老賢者は自分たちの経験、力、知識を注ぎ込んだ。

 幸いにもその赤子は成長速度が早く一週間で成人にまで成長した。

 老賢者の力を得た赤子は自分の運命に従い鬼を退治しに行った。

 

 そして時は流れ鬼退治から数年後、桃太郎は……。

 

 

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