「くせもの」を含む小説

内気で引っ込み思案な僕は、どこにも居場所がなかった。 しかも、僕はある重大な問題を内に抱えていた。 僕は男のくせに男に恋をしていた。 誰にも受け入れてもらえないこの感情。 自分…

小５からの付き合いの腐れ縁の彼女は誰もが振り向く美人さん。そして私は目立たないその他大勢。私が好きになった人はみんな彼女に惹かれていく。 ──君もそうなの？　フツメンの逸見君。 …

千賀原仁には、鬼島雪菜という幼馴染がいる。 可愛いくせに、あがり症のせいで入学同時に友達ゼロ（ボッチ）がほぼ確定してしまった。 対して僕は、雪菜と同じく、高校の人間関係の生成…

ある日、魔王を倒しに行く道の途中の最強パーティーに裏切られ、職業を農民に変えられる。 しかし、その農民という職業。魔力量世界最高の主人公には天職だった。 あらゆる魔法でこの世…

冒険者になる夢を諦めず、補助職である【荷物持ち】を続けるラベルは、パーティーメンバーであるハンスに逆恨みされてしまい、一方的にギルドから追放されてしまう。 陰湿な根回しで追い詰め…

高校3年生の私は、双子の妹よりも偏差値の低い学校に通っている。勉強ができるくせに、それをちっとも鼻にかけない妹が妬ましくて大嫌いで、そんな醜い感情を抱く自分のことも大嫌いだ。 …

　劇作をナメきったヘタレ演劇部員の真崎周作。 　いい格好して台本を書くと大見栄切ったのが災いして、気が付いてみれば連休前。 　地区大会は目の前だ。 　焦った部員からは総スカン、か…

シークは、無実の罪で捕まった。だが、皆、シークの言うことではなく、国が言う事を信じる。だた一人を除いては。 彼は、シークに言う。 「国って言ったって、所詮は人間の集まりだぜ？全く…

　その土地にはその土地の月がある。 　日本全国世界中のどこでも見上げることができて、それぞれが違う月になる。 　月というものに「宇宙空間に浮かぶ石ころ」以外のものを見出だし…

都内の大学に入学した私はとあるサークルで出会った先輩に恋をする。

『第三回偽物川小説大賞』様に出品させていただきました。 この作品はその大部分に「思想的要素」を取り扱います。1ページ目に注意書きをまとめさせていただきましたので、必ずお読みくださ…

少年は告白をした。 好きでもないくせに愛を囁いた。 彼はふられたのに、全くダメージを受けていなかった。 少年の秘密と、姉の心配。 彼は何を思って好きでもない人に告白し続けるの…

同棲しているあの人は、いつもわたしに優しい。 不器用で、甲斐性がないくせに……。

人見知りで一人行動大好きなサラリーマン。でも、とにかく寂しがりやな厄介な性格です。 そんな生き辛いサラリーマンの心の声がとうとう溢れて止まらなくなって、このようにお目汚し失礼する…

『Second Ring』スピンオフ作品。 古風で歴女のくせに肉食系女子の島田エリ子。 常にアンテナを張り巡らせいい男をリサーチ、アプローチを重ねて来た。 そんな彼女の目下の獲…

女子バスケ部のマネージャーである私にちょっかいを掛けてくる先輩がいる。お調子者のくせにたまにカッコいい。パリピって怖い。イケメンで陽キャな彼は今日も、私の頭を撫で回してはからかっ…

就職を機に上京した私のもとに、三年振りに彼からメッセージがきた。 彼とは、恋人とも友人ともいえない関係だった。 それぞれの想いが重なり合い、小さな希望が灯る時、 過去を悔やみ、傷…

「モンド、ここから消えろ。てめえはもうパーティーに必要ねえ！」 「……え？　ゴート、理由だけでも聴かせてくれ」 「黒魔導士のくせに魔力がゴミクズだからだ！」 「確かに俺の…

人間って未熟で、死を恐れるくせに焦がれて。二律背反で表裏一体で。生と死の境目を生きている

母親が連れてきたのは、新しい父親とーーー国民的アイドルの義妹でした。 「は？馬鹿かよ」 でも、裏の顔は超毒舌。怖い、怖い、でも時々超可愛い！ ネックレスを踏んづけた代償の下…