概要
しかも、僕はある重大な問題を内に抱えていた。
僕は男のくせに男に恋をしていた。
誰にも受け入れてもらえないこの感情。
自分でさえ、この感情に向き合うことが恐ろしい。
僕は虐げられ、自分を責め、自分の殻に閉じこもった。
僕がすべてを嫌になった時、一筋の光が差し込んだ。
*本作のスピンオフ作品『桐谷湊くんの愛と恋の物語』の連載を始めました! 本作のサブキャラとして特に作者自身の思い入れのある桐谷湊くんを主人公にした本作の兄弟作になります! こちらもぜひ併せてお読みください!
https://kakuyomu.jp/works/16816700427765593209
*スピンオフ作品の短編をもう一つ公開しています。こちらは本作と同じ一
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!自分とは違う相手を知ること
第一章まで読了しました。
異性じゃなくて同性を好きになる。それは、私がこれまで体験したことのないことです。
文学の良いところは、自分とは立場の違う人間の視点を読み取ることで、自分とは違う誰かの人生を体験できることだと思います。
この作品の主人公の心の動きは、リアルで、苦しくて。翔くんと出会うまでの人生は、とても悲惨なものでした。
人と違うことがどうしていけないのか、なぜ、排除されなければいけないのか。この作品を読むことで、自分とは違う誰かも生きた人間で、痛みを感じること、苦しんでいることを、少しでも多くの人が知ってくれたらと思い、レビューを書きました。
是非たくさんの人に手に取って…続きを読む - ★★★ Excellent!!!誰にでもきっと自分の「居場所」がある
同性愛者の少年が自分のアイデンティティに悩みながらも、周りの人間との関係を通して成長していく青春小説です。
ゲイであることを理由に辛辣ないじめに遭う中学時代から物語は始まりますが、そこで読むのをやめては勿体ない。その経験を踏まえたうえで、彼がいかに自分の「居場所」を作っていくかが物語の焦点となっているからです。
かけがえのない恋人の存在、それぞれが色んな事情を抱えている性的マイノリティの人間たち。仲間とともに苦しんだり助け合ったりする中で、人としてたくましくなっていく姿が等身大の言葉で描かれています。読めばきっと彼らを励まし、背中を後押ししてあげたくなるでしょう。
登場人物はいわゆるL…続きを読む - ★★★ Excellent!!!人が人を好きになる。こんな単純なことなのに
人が人を好きになる。こんな単純なことなのに。
主人公の心情が読み手に伝わるほど心理描写が丁寧に書かれています。第一章では、主人公の苦難や葛藤が心に染みました。
そして、第二章以降からヒヤヒヤする場面もありさらに面白くなります。初めは自らを社会通念と比較して『異常者』と言っていた主人公にも次第に『居場所』が増えていき、少しずつ変わっていく姿に心を打たれます。
この小説を読むことができて良かったです。同性異性にかかわらず、愛しい人ができても後ろめたい思いをしない社会になるといいなと感じます。
まだ読み途中ですが、レビューを書かせていただきたいなと思えた作品でしたので、書かせていただきました…続きを読む