「現代短編」を含む小説

「シャッターを切る時のあの感触が、僕は好きだーーー。」 １つ目のエッセイは銀塩カメラの時代のお話です。 シャッターの感触も、現代のデジカメ一眼…も製品によっては良い感じに再現さ…

　俺と妹の千織は仲が悪い。それはお互い周知の事実で、べつにそれでも構わないって思っていた。だけど久しぶりに会うと妹の様子がどうもおかしい。 　どこか別人みたいに性格が優しくなって…

【短編】孤高の王者「ユキハヤブサ」。 彼らの生息数は極端に少なく、その生態は謎に包まれている。 ハヤブサを観察する人間たちは、彼らの巣立ちの姿を追い求めていた。 なんでもその鳥…

自分の介護経験を元に、壊れていく家庭を描いた短編です。

クリスマスを控え、僕は彼女にとびっきりのプロポーズをすることにした。

亜紗見はどこにでもいる優しくて、人気者の女子だった。 彼氏の勝もいて、たのしく、いつも通りの日常を送っていた。 しかしそのいつも通りの日常があることを境に消えてゆく。 亜紗見は果…

１話完結型短編集です。作者が日常生活の中で疑問を持ったこと、こうだったらいいなぁという願望をもとに考えた短編を１話ずつ、上げていきます。 よしなしごと・・・どうでもいいこと、など…

夕日のオレンジに染まる教室でのんびりと放課後を過ごす、読書家で深窓の令嬢といった雰囲気の女子高生・杵津(きねつ)と、それとは正反対の日本人離れした容姿を持つ金髪の同級生・近藤。 …

ブラック企業に勤めている佐藤栄介は、貴重な休日をアパートで過ごしていた。 その時、一人の女性が訪ねてくる。 なんでも、彼女が住んでいる隣の部屋で事故があり、騒がせてしまったお詫び…

冴えない大学生活を送ってきた偏屈男の薬師寺は同じ部に所属する「カサブランカの君」に憧れの気持ちを抱いたまま、卒業の日を迎えていた。そんな薬師寺の恋路を掌の上で転がそうと画策する腹…

この世界には、普通の人間には見えない『テクスチャ』というものが存在している。 場に定着してしまうと人間の精神に悪影響を及ぼすそれを見つけ、すばやく回収する。それを生業としているの…

いざ、つまらなさの向こう側へ――。 つまらなさの天才、つまらな先生のつまらな無双を貴方に。 ※この作品はブログ【泣きながら一気に書きました】にも掲載しております。 　http:…

織田巻美穂野はずっとクラス一の秀才、岸花栄子に模試の成績で負け続けていた。いつか必ず見返してやると息巻く美穂野。そしてある日、彼女は認めがたい『現実』に直面することになる。

会社員の伊藤新汰は近頃妙な夢を繰り返し見ていた。ある日またその夢の中で目覚めると、その夢の見せる新たな展開とその意味について興味を持ち、ついにその正体に迫る事にしたのだが、そこで…

客の来ない田舎の宿に、自殺志願者ばかりがやってくる。

暑い暑い夏の夜。 いつもは人通りの少ない商店街。 だけど、一年に一度だけこの商店街が賑わう日が来る。 今年も始まる夏祭り。

二十六歳の社会人、倉敷霞。 彼女は生きてきて一度も強い衝動を抱いたことのない人間だった。 そんな彼女の世界は空虚で灰色。 しかし、ある日、彼女の世界を一変させる存在が現れる。 …

【短編】今よりわずかに先の未来。子供たちは、ある「物」を失っていた。 それに代わり、彼らの遊びの環境は、今よりも少しだけ進歩していた。 これは不思議な玩具をめぐる、未来の物語。 …

――初夏。誰もいない家の近くの公園で、金澤智哉(かなざわともや)は小型チェンソーを手に、目の前にいる少女を見やる。数m先にいる少女は、目は虚ろで顔面蒼白。でもそれも仕方のないこと…

　雨森知音《あめもりしるね》は小学校３年生の明るい女の子。 　彼女にはとても不思議な力がありました。 　それは他人の記憶を一緒に旅する力。 　どんなに昔の思い出も 「知音がいっ…