忘れてきたものを取りに行く物語だな、と思いました。
恋愛然り物語の鍵となるもの然り。

老人が出てくるのですが、それがまさに世代交代を示していて、深いです。

なかなかネタバレになりそうなワードばかり浮かんで･･･うまく書けないのですが、

わたしはこの作者様の持つ色が大好きで、それが全面に出ていました。

独特な心地好い感性と感覚は、作者様ならではだと思います。

そして何より最高の読後感！

ぜひご一読ください！

あらゆるおもちゃにPAという人工知能のキャラクターが備わっている世界で、子どもたちは自発的な、昔ながらの遊びを知らずに育っている。

世界観がたいへん魅力的で、どんどんと読み進めてしまいました。
きっとこの世界では、あやとりなんかもロストテクノロジーなんでしょうね！
とても面白かったです。

短編だというのも関係していると思いますが、夜中に一気に読めてしまうほど軽くてすぐに頭に入ってきました。
文章の中であきらくんの表情や、周りのどよめきなどわかりやすく描写されています。
未来にあるカラーペーパーと未来にない折紙という発想も素晴らしくて…。
いつも無駄な表現を重ねてしまうのでこんな風に読みやすくオリジナル性のある文章を形にしてみたい所存でございます。

新参者が熱意のまま書いただけですので読み留めなくて構いません。
失礼致しました。