「届かない」を含む小説

　とある国の小さな町、そこは傭兵と鍛治の集う場所。 　鉄と血と荒くれたちの匂いがするそんな街。 　そこで一人の少年が剣を打っていた。 　少年は槌を振るう。 　かん、かんと…

幼馴染のエリック・リウェンとの婚約が家同士に整えられて早10年。 リサは25の誕生日である日に誕生日プレゼントも届かず、婚約に終わりを告げる事決める。 だがエリックはリサの事を……

悲恋の苦みと楽しい思い出の甘さ。 それを思い出させるチョコレート味のシフォンケーキ。 これは、届かなかったはずの、想いとお菓子が、ある奇跡を通じて届く。 そんなお話。

一通の手紙。誰にも届かない。

家庭事情が複雑だった 両親共に障害者で 親に暴力を振るわれ まともな生活を送れなかった そんな時に人生を振り回されながら 這いつくばって生きてきた証のお話

ある日、夢の中に現れた扉。 扉の先にあったのは、恐らく関東大震災前の東京。 そこでは幽霊のような存在である僕が、助けたいと思った人。でも声は届かない。 虚しく日付が進む。無情にも…

カクヨム作家の俺はミステリのネタに餓えていた。 連載中の小説はアイデアがつき、しばらく更新が途絶えていた。何か面白いことはないものかと生活の中や読書からネタを探し求めていた。 し…

あなたは大事な人に思いを素直に伝えられていますか？ または相手からの気持ちに、そっけない態度をとってはいませんか？ 大事な人がもし、いなくなってしまったら。あなたの思いは届かない…

今から千と数百年前のこと、古代マヤの大国ティカルを治める《結い目》の王家に、骨肉の争いを繰り広げた兄弟がいた。 兄は、大切なひとを守るために、弟は、誰かが慕ってくれた己の在り方を…

深夜のコンビニでアルバイトをする大学生の青年は、仲良くなった同僚のおじさんに「小説を書いている」ことを打ち明ける。その翌日、おじさんが自殺したという。 帰宅後、日課としている「…

出会って13年 結婚して7年 2人の子宝にも恵まれた、どこにでもある普通の家庭の普通な日常…なんだけど…… ヲタク気質なオッサンが綴る、属性過多の嫁との日々をノンフィクションに…

あの事故から10年。まだ10年しか経っていない。 ピエロの顔に隠された本音と届かない手紙のお話。 さいとう　みさき様の『お題を出しますので誰か小説書いて！そして読ませて!!…

ラグランド第二王子殿下とシュプリーム侯爵家の令嬢ベルマ。 兄王子のスペアであることをやめた第二王子殿下と一番星に届かなかったお嬢様の二人が結ばれるまでに捲ったこれまでの日々。 …

誰にも言えない恋をする 星になりたい女の子の話。

アルバ、十二歳。 山奥でひっそりと暮らす魔女の娘を訪ねてきたのは、片腕を呪いで失った王子だった。王子の名はレオンハルト。国の平和のため、災いをその身に宿す王子はアルバに呪いを解く…

　私はキョウコ。音楽室にいる。 　でも、最近は一人じゃない。相田君という子が、ピアノを弾きに来る。 　一生懸命にピアノを練習する相田君。そんな彼のことが気になる私。 　けれども、…

『境界知能』と診断を受けた自分 (知能が『境界域』である) 検査項目にかなりの凸凹があった それでも自分は『周りの人』と同じように生きたいだけなのにな 『あの子に光は届かない』…

とある港町のやくざの事務所で、ある日の朝、金庫が開けられているのが見つかった。第一発見者は、訪問客（メイド）。強面の若頭補佐と、美人メイドとがにらみ合う中、電話口の向こうにいるメ…

とある港町で探偵——とは名ばかりの何でも屋を営む神坂信一郎と、そのメイドの翠蘭。 ある日、信一郎が「猫がいなくなった」と嘆く子と出会う。その『猫』が居る場所は分かっているのだが、…

私は前の席に座る甲斐が好きだ。 休み時間中、ずっとしょうもない話をふっかける。 「しゃーねえな」が口癖の彼との時間が、私は何より楽しい。 けど――。 あいつは、誰もが目を惹かれる…