何度も私自身も知能検査を受けてきた発達障害の当事者なので知能検査を受けるくだりは痛いほどよく分かりました。最近は発達障害や知能検査の概念が広がってある意味レッテルを貼られてしまう時代に私たちは生きている。発達障害で高いIQが出たとしても何となく、健常者の人たちは軽蔑しているように感じてしまうし、障害が障害以上に悪い概念のように捉えられてしまう。でも、どこかでこの生きづらさに名前が欲しい。人口の5分の1が境界知能と云われる時代、発達障害も含めて理解が進んでほしい。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（126文字）
もっと見る