第2話 検査受けても分からなかった
「ADHDやアスペルガー症候群では無いね」
「え……でも……」
「結果的にそうなんですよ」
「結果って聞くことって出来ますか?」
「専門用語が多いからね。別に説明しなくていいと思うけど」
「え?」
「結果を見るとね能力の凸凹が凄いんだよ」
「はぁ」
「基本的なことは出来ますが応用は難しい」
「……」
「物事はちゃんと出来るみたいだけど」
「そうですか」
「詳しくはカウンセリングの先生に聞いて。お薬いつもの出しとくから」
その後の事も覚えてなければ、検査結果も紙で貰えなかった
結局、検査結果が分からず、強い副作用と闘い続け、周りと同じように必死に繕った
「ずっと思ってたけど、一緒に居たく無かったんだよね」
「え?」
「だってさ、普通じゃないんだもん。親の文句ばっかりだし、暴力を受けただの……」
自分は周りと違うらしい
自分は同じように振舞ったのに
「……そう。」
原因がずっと分からないまま『健常者』として生きていた
どうせ『何も無かった』のだから
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