「ぼんやり」を含む小説

名言のように説得力があるわけでもなく 格言のように為になるわけでもなく 空言のように虚ろでもなく 苦言のように益があるわけでもなく 忠言のように諌めることもできず 巧言のように惑…

夜闇の奥にぼんやり映る「何か」。朝同じ場所に来てみればただの三角コーンだった。なんだ、と思うかも知れない。けれどそのときは感じていたはずだ。得体の知れないものへのじりじりした嫌な…

母親の留守中に、ぼんやりと眺めていた天井の板が一枚浮いていることに気づいた少女は、梯子を持ってきてそこに触れてみる。 開いた入口の向こうは、見たこともない誰かの部屋だった。 ※フ…

俺はオフィス街の片隅で、ビルの入り口を見つめてその人を待っていた。缶コーヒーを飲みながら、ぼんやりとベンチに腰を下ろしていると、そこでようやくその人がビルが出てくる。そうして俺は…

夏を前にして、「私」の家に「カヤさん」がやってくる。そこにいるのかいないのか、どこまでも曖昧でぼんやりとした存在。ちりちりと煌くような瞳だけが、どこまでも、まばゆかった。

素描のようなそうでもないような、何かしらの印象。

不器用でまっすぐな男の子と、ちょっとぼんやりの先輩の女の子の、シリーズ７作目。 演劇部に助っ人を頼まれ、なんとか公演をやりきった後にあった、ちょっとしたお話。 単品でもOKです…

記憶喪失の少女は気づけば雪山に座り込んで居ました。 死を覚悟しましたが、運良く少女は拾われます。 しかし、その拾い主は首のない騎士で……？ 異世界ほのぼのファンタジーです。 タ…

自主企画『VS100』参加作品。 4月よりカクヨムにて執筆を開始いたしました『クズの聖戦』で登場予定のキャラです。 まだ、このキャラはぼんやりとしていて、はっきりとしたこう！っと…

親からもらったお金をただぼんやりとパチンコに使うだけの彼。 事務職の仕事をただ淡々とこなす日々の彼女。 二人の間には空虚な時間しかない。 二人の人生にも空虚な時間しかない。 けれ…

おきらくさん(@okiraku)に頂いた下記の文章を元に、1時間即興で書いたものです。 ――桜のぱぁと咲くところを、爺はぼんやり仰いでいた。隣の猫が爺よなにをおもうと問うてみれ…

不器用でまっすぐな男の子と、ちょっとぼんやりの先輩の女の子。 風邪を引いた男の子のお見舞いにいった、ある日の出来事な、シリーズ６作目。 単品でもOKですが、シリーズの過去作を読…

「ぼんやり」「使い」「エゴ」をお題にした掌編。 2009～2010年に完成と思われる。 ある令嬢と、今は別の主に仕えるある少年のひととき。 記憶という蜜の中に閉じこめた時間のこ…

姉夫婦とともに暮らすぼくは、高校受験や将来に対していつまでもぼんやりとした気持ちでいた。 五月の連休最終日、幼なじみの千夏がやってきて髪を切ってほしいという。 彼女の悲しみに寄り…

狂気と猟奇に染まった夢や幻の類はある日唐突に目の前に現れる。 日々に疲れて頭がぼんやりとしたそんな時に狂気は現れる。

不器用でまっすぐな男の子と、ちょっとぼんやりの先輩の女の子。 ささやかな日常を繰り返す二人に、変化が現れる？５作目。 シリーズのこれまでの作を読んでおくと、ちょっとだけ味わい深…

不器用でまっすぐな男の子と、ちょっとぼんやりの先輩の女の子。 いろいろ可愛い二人のお話、４回目を。 ちょっと眺めてみましょうか。 シリーズ過去作を読んでおきますと、少し味わ…

ミツルは両親と姉、そして弟と共にセイレイ川へ川遊びにやってきた。しかし、その日の最高気温は34度。冷房の効いた家の中から一歩も出たくなかったミツルが、川岸に座りながら2匹の青いト…

　空を見上げると、そいつはいよいよ限界だと思えるほどに大きくなっていた。 　恐怖なんてもうとっくに通り過ぎてしまって、おそらく笑みが自然に浮かんできた。幾人もの人間が行き交う平日…

主人公こと来栖美奈は、ちょっと、いや、かなりぼんやりしがちなことを除けば、ごく普通の女子高生である！　彼女は、居眠りしたときに限り、王国最強の女剣士クリスティーナになることができ…