「いつか」を含む小説

高瀬蒼は18歳の五人兄弟姉妹二番目男子。ある日、月からの声が聞こえて、自分が闇を浄化する力を持つ家系の生まれだと知る。口の悪い男声の月を蒼は十六夜と呼び、自分の力で地上へエネルギ…

「あの雲が、本当のことを全部隠してるんだ」 常に上空を覆う雲によって、空の青さを知らない世界。 雲を払えるのは《ヘクセ》と呼ばれる魔法使いの少年少女だけ。 並外れた飛行技術を…

世界で唯一、手で触れたものを機械にできる能力を持つ青年がいた。なぜこんな力があるのか。何のための力なのか。「なすべきこと」見つけられずにいた彼は、あてのない旅を続けていた。自分の…

舞台の地は、最近異世界から来る人の頻度が増えているエルドラドに住んでいる鬱田家。 親の代から続いている菜屋を引き継いだ乃々は、一緒に経営している兄（26歳）が心配で堪らなかった。…

　25才になりたての初夏、古く落ち着いた家で、私は細く小さな10才の少女に戻っていた。 　すべてを「見る」というおばあさんから告げられたのは、自分が彼女のあとを継ぐ者として生まれ…

中学生の時に書きました。初めてのホラー作品となります。

1DKのアパートに独り暮らし中の大学生・高橋仙太郎。 そこそこの家事力とちょっと厄介な能力を持った彼と、宗像三女神の一柱・市杵嶋姫命の寵愛を受ける元ミズクラゲの少女「みづき」の日…

連載中の居鯉シリーズの元となった短編。 ３頁とも同じ構成を使用し、どう表現するかで分けて書いてあります。 供養。

妹が、魔王になった。 そしてそれを討伐する勇者が、俺だ。 どうしてこうなった。 子どもの頃、魔王に憧れた。 どうしても双子の妹に勝てなかった俺は、いつか魔王になって、その人生…

今日もまた、僕の友達が天に召されていった。 次は、僕の番かも知れない。 でも、僕は頑張る。 いつか、夢を叶える為に。

　魑魅魍魎が跋扈する世界、妖蓮郷（ようれんきょう）。 　その中の一国、片翼の形をした翼律国（よくりつこく）は、天狗と人間がうまく共存した、比較的治安のよい国である。 　だが、その…

　それは昔、異世界でのお話。 　勇者と魔王は激しい戦いを続け、ついに魔王は敗れ去った。だが、魔王はいつか復活すると言い残し、その体を消滅させていく。 　五百年後、宣言通り復活した…

外はぐにゅっ！　中はザクッ！ ……かつての仲間に裏切られ、かろうじて別の異世界に逃げ込んだ勇者。 しかし、呪われた身かわしの衣を食べてしまった勇者は、自分の攻撃が一切当たらなくな…

美術部の私は、自分の絵を廃棄場でこっそり燃やしている。 いつか満足のいく絵が描けたら良いなって思ってる。

明日が見えなくて、未来が描けない小金であったが、ある日放課後の教室で同じクラスの桜陽菜子と会話する。何気ない会話だったが、彼女の笑顔を見た小金は…。 〖登場人物〗 小金(こがね…

「うん、兄貴みたいに、みんなを救えるような……強い騎士に……いつか……必ずなるよ……約束する……！」 兄の死に際に交わした約束、それは夾也（きょうや）にとって辛い記憶であると同時…

レプトケファルスの頃はもう思い出せない。 ――アナゴ筒の狭さは何となく思い出すことができるけれども。 宗像三女神の一柱・市杵嶋姫命に伺候する元マアナゴの女官「まあこ」のもとに、…

幼い頃、好きな女の子のために蝶々を殺した僕。 成長した今でも蝶々を見るたびにその時の感覚を思い出し、ひとりぞっとする日々を過ごしていた。 そして二十歳の誕生日を迎えた早朝、僕の…

最後の高校生活を迎える「如月 杏 (きさらぎ あん)」には、好きな人が居る。 社会人なりたての「成本 由紀(なりもと ゆき)」にもまた、好きな人が居る。 二人の恋は交わること…

『魔法使い化』……それは遺伝子的変異を起こした人間の行き着く先だった………… 曰く、それは超常の力を操る。 曰く、それは人類に牙を剥く。 曰く、それは不治の病である。 畏怖の…