ディメンション×ソード

「うん、兄貴みたいに、みんなを救えるような……強い騎士に……いつか……必ずなるよ……約束する……！」
兄の死に際に交わした約束、それは夾也（きょうや）にとって辛い記憶であると同時に唯一の生きている証だった。
それから５年の月日が経ち、夾也は騎士学校に入学できる年齢となる。難しい試験を合格し、３つあるクラスの中でも最弱とされる下位クラスに決まってしまったものの、なんとか騎士学校の学生になることができた。
しかし、騎士学生最初の試練である、唯一妖魔を斬ることができる武器“次元刀”を召喚する儀式、“試しの儀”において夾也は次元刀の召喚に失敗してしまう。
本来なら退学になるところだが、次元刀の担い手の証である紋章が、その手にははっきりと刻まれていた。