「消失」を含む小説

『私たちに起こった出来事を、ここに書き留めておこうと思います』―― とある事件をきっかけに、心を閉ざしてしまった私。その日記に記された事とは……

高校二年の六月。澤村京谷が校内一の不良少女と思っている、多下幸に唐突に助けを求められた。突拍子のない幸の言動に振り回され、幸がインターネットで見たと言う『タイムスリップをする方法…

２年前の夏。 突如３人の親友を失った男子高校生、鴨居 荵。 彼はとある情報屋の社長、本条 仁に誘われ、自分の力で事件の真実を暴こうと決意する。 しかし、東京都内では不可思議な事…

　絶望して自殺を図ったら、見覚えのある学校内だが知らない場所へとたどり着いた。そこでやたらと凶悪な目つきの先輩と出会う。 　校内で絶望すると導かれる平穏な場所。長く居付くこ…

七薙ハル。それが彼女の名前。かつてこの世界から姿を消した少女から、七年越しに手紙が届いた。彼女――ハルは、こう綴る。 「拝啓、三上彰人さま。私はやっと、この有間に帰ってきました…

　ある日を境に、私の彼高木祐輔は、次第に物事の記憶が失われていく病にかかった。 　若年性アルツハイマー型認知症を疑われたが、機序が当てはまらず、それではないという結論に。 　以…

詩です。 あなたにとっての大切な物はなんですか。

もう、私はアイドルとして活動していけない！？ アイドルの道を断念してしまった友希はたまたま入った喫茶店でバリスタ兼ステージアイドルとして 活動していくこととなる失った憧れを 取…

退屈王国の王女プランタンは×××根性、もとい、好奇心旺盛でミステリ好き（検閲済み）。首都ヒネモスで発生した人間消失、密室殺人事件とかかわっているうちに、昆虫や鳥、小動物の大量死事…

2000文字以内、5分で読めるSF風掌編を集めました。 　いつもの場所、その筈なのに何かが違う。そして俺はそれを目撃した。―――消失点 　拾った小箱。キーワードをうっかり呟いたた…

　俺がそこに迷いこんでしまったのは、四月のある晴れた日だった―――。 　迷い込んだ先にあったのは異なる空気、異なる風景。俺がそこで見出したものは――――。

太陽がいなくなりました。 慌てふためく人類。 そんななか、ロクサスはいつもどおり仕事に向かった。

「肉体が完全に消失する場所だよ。なにも起きないわけないじゃん」と薫さんは言った。

　度重なる戦争で古代の歴史の殆どが消失した現代、人類は一時的な平和を謳歌していた。 　ある日、魔の森と呼ばれる、恐ろしい区域にとある事情で訪れていた男は、旧い魔術式で組み立てられ…

ベーシックインカムとAIロボットが普及したらどうなるのでしょうか

高額な時給の塾講師アルバイトに惹かれたアンドウエミは、 怪しい女性に連れていかれ中学受験向けの短期集中講義を担当することになる。 しかし、教室にいた子供の顔を見てエミは驚愕する。…

英語の授業で書いていた小説を、自分で再翻訳したものです。 ちなみに出てくる魔女の名前は、私のペンネームの由来です。 物語というよりは、遺書や手記としてご覧ください。 【あらす…

■　結末までのネタバレを含むあらすじ 　体内の糖分を加速する力に変える異能力を持つ少女、天道アキは、フロンティア第１１地区―通称アクセル地区―の『運び屋』として日々配達をこなし…

「私を……呼んでいるとでも言うの……?」 20年前。突如として飛来した謎の隕石。その謎の隕石は東京を全壊させ、そして辺り周囲に数多の副産物をもたらせた。その隕石が落ちた日は、そ…

私の存在は、消えつつあった。 このままだと私は消滅してしまう。 だから私は、彼のもとから逃げた。