概要
彼女の命日に届いたのは、彼女からの手紙だった。
七薙ハル。それが彼女の名前。かつてこの世界から姿を消した少女から、七年越しに手紙が届いた。彼女――ハルは、こう綴る。
「拝啓、三上彰人さま。私はやっと、この有間に帰ってきました。いつでも、あなたを見ています」
一人、また一人と消えていく有間の人々。届き続けるハルのメッセージ。ハルが戻ってきた理由、そして人々が消失していく理由が明らかになった時、彰人が決断したこととは――。
「拝啓、三上彰人さま。私はやっと、この有間に帰ってきました。いつでも、あなたを見ています」
一人、また一人と消えていく有間の人々。届き続けるハルのメッセージ。ハルが戻ってきた理由、そして人々が消失していく理由が明らかになった時、彰人が決断したこととは――。