「そんなもの」を含む小説

近未来の日本。冴えない新聞記者・城崎は、ネタ探し道中に地元の高校生から「地球消しゴム」なる不思議なアイテムを手に入れる。消したい対象物に専用のパッチシールを貼り付け、地球消しゴム…

家のサイズは変わらないのに固定電話との距離だけがだんだん遠くなっていき、蝶と一緒にまやかしの記憶が回り出す幻想純文めいたホラー。

人を好きになるきっかけってなんでしょう。 外見が気に入ったから。 優しそうだから。 なんだか面白い人だから。 思い込みと勘違いで始まって、そして何かが生まれていく。そんなものか…

今より二十年以上前、日本は大きく変容を遂げた。 支配していた筈の『夜』を、いともあっさりと奪われた。 何に奪われたか？ そんなもの、決まっている。 幻想と怪奇に、だ。

二十分の一、百分率にすると五パーセント。 この確率に敗北する者に、期待など無用である。 ゆえに、二十一回目の挑戦は存在しない。 そんなもの、不要だからだ。時間の無駄でしかないから…

大魔道士と呼ばれるまでになったアルネリア。後世の為、子供向けの魔導書を書いていると…… 【KAC2021】投稿作品 【KAC20216】『私と読者と仲間たち』

高校の生徒会活動に追われる私。クラスマッチ当日の自分がした失態にどうしても自分自身を許せない気持ちでいて……

川に浮かぶ市場を訪れたふたりのバックパッカー。 ふたりを乗せたボートの下を、巨大な魚影が通っていく。 その魚影を見て、ボートの船員はその魚影について説明する。 「守り神ぃ？　本…

　不遇職と思ったら実は最強に便乗……、いやもうお腹いっぱいだと思いますけど。

転生ものって、一度書いてみたかったんですよ。 その結果、こうなりました。 KAC2021 参加作品⑤

一年前、特殊能力に目覚めた彼らは「超能力者」と呼ばれ、その存在が世界に認められた。彼らは口々に言う、流れ星に願い事をしたと。 彼ら「超能力者」を危険視する科学者達は、新たに「…

大内時間は今日も災難に遭う

【環境のせいなのか、あるいは僕の元々の気質なのかはわからないが、幼いころから僕はあらゆる物事を妥協することに抵抗がない。それもそうだよな、そんなものだよな、その程度なのだろうな。…

自由な生き方に憧れる悠也は僻地の農村で不思議な老人と出会う。

『創造魔法』という魔力で物質を創り出す不思議な能力を持つ冒険者ビルマ・マルクレイド。 ビルマはある日、在籍していたＳ級冒険者クラン『灰狼勇華団』の面々から「足手まとい」だから…

異世界に転移した。 もちろん、諸君がうらやむ異世界チートハーレムである。 しかし、だ。 転移したアルカディアと呼ばれる星を、この世界を完膚なきまでに破壊しうる、支配しうる絶大な…

　平民のレインには貴族であり幼馴染の女の子クレア=フォントネルがいた。その貴族令嬢のクレアにレインは恋をしていた。 　ただクレアは普通の貴族令嬢ではなかった。性格は悪いし、言葉…

主人公無双？ハーレム状態？　そんなもの現実でもダメだった人間が できるわけがないんじゃないの？ と思って書いたものです。 話の展開は遅いですが、後に総集編のようなものを作ろ…

　――私は、ここサロニアムの丘の上に立つと、どうしても思い出してしまう。 　もう……よせばいいのに、思い出してしまう。 　思い出したところで、人生は何も変わらないのにな。 　…