「夏」を含む小説

私は夏休みに祖父母の家へと泊まりに行った。 その先で起きた夢のできごと。

依頼人・酒入渚の古い記憶をもとに、文芸部は街のどこかに現れたという竜の秘密を探ることになる。郷土史に詳しい楠原律を頼ろうとする皐月に、彼女を敵視する琉夏は真っ向から反発して――。…

真夏のベランダで、ロマンティックムードに浸る「あたし」と、隣人で幼馴染の廉太郎くんとの、何てことのないやりとりです。 最近、80年～90年代の少女小説を読んでいて、自分も「あた…

山奥の母の実家には竜たちが住んでいて、思春期の私は帰省の度に彼らに会わなければならないことに居心地の悪さを感じていた。 竜はこの土地の信仰の対象だったが、その血はすっかり薄まって…

※2022年7月の作品です。 読んでいただけると幸いです。 いいね、スキ、フォロー、シェア、コメント、サポート、支援などしていただけるととても嬉しいです。 これからも応援よろし…

石原悠人は血の繋がらない妹・綾瀬未歩と夏祭りに出かける。家族なのにデートにしたい未歩は、あえての待ち合わせにする。妹の浴衣姿に心が揺れる悠人は重度のシスコンだ。祭りを楽しむ未歩は…

天聖歴八五七年の秋。世界中で戦争の火の手があがった。逃げ惑う人々や動植物を殺し、焼き、炭に灰にしてそれをさらに踏みつけていく戦争――大陸の、世界大戦が幕を開けてしまったのだ。 …

堅物の父親、皮肉屋の母親、純粋な子供。幸せな思い出。

複雑な家庭の事情により家出した男子高校生・佐強（さきょう）は、人魚伝説の残る山村・翠良尾瀬（みすらおぜ）にたどり着く。 夏祭りの日、龍神の祟りに見舞われた佐強は、神に許しを請う〝…

「主文、被告人を懲役4年に処する」 裁判官がそう告げてから、4年が過ぎた。 やがて新しい生活を始めた夏の終わり、唐突に被害者の妻が現れたのだった。 掲載に寄せて お読み頂く方…

大富豪にして京都の名家。 その言葉だけがひとり歩きし、次の当主と目される女子高生、枢木明日夏が遭遇した十七歳の秋の思い出が酷すぎる。 両親は安定の離婚寸前も酷いが、もっと酷いの…

もう会いに行くのはやめよう。小指が痛むことを理由に、通院するのはやめようと思っても、「次は、水曜日に来い」と言われると、予約を取って行ってしまう。 「沼らせ男」といえるのか分か…

窓の向こうに見える町は崩れていて、空からは青白い光が不気味に差している。誰もいないはずの校舎で白瀬くんと出会ったわたしは、誰かのことを忘れていく。 ※災害描写、死亡描写がありま…

　巽夏奏《タツミカナデ》 十七才、種族・吸血鬼。 　これは人間の世界に隠形で過ごす一人の吸血姫が物語。 　物語は共学高校の女子高生として数度目の修学旅行を楽しむところから始ま…

　雨宮県――人知を超えた怪事件が散発する、呪われた地。 　そこに住む平凡な女子高生、愛本叶多（えもとかなた）。 　ある夏、彼女は思いがけず憧れの先輩、結人（ゆいと）から告白されて…

「水着が欲しいの」 テーブルの上にちょこんと乗った、小さなロボのご要望。 ロボは水には浮かばない。それを補完できて、しかも各サイズも取りそろえる水着となると――もうアキバで探すし…