概要
砂礫の国に眠る、とある秘密――
天聖歴八五七年の秋。世界中で戦争の火の手があがった。逃げ惑う人々や動植物を殺し、焼き、炭に灰にしてそれをさらに踏みつけていく戦争――大陸の、世界大戦が幕を開けてしまったのだ。
祖国を捨てて亡命先を探し彷徨う人々の耳に入る噂。西の最果て、南に在りし大国ファヴァーヤならば……、という話を信じてひた進む。砂礫の国で避難民たちは一時の安息にまどろむが、すぐ、戦の火が迫ってきたことに怯えるも、心優しき国王陛下は配下、ではなく己が娘――王女を連れて出陣していった。そして……――。
戦によって疲弊した国々を一応のお義理親切心で救わんと動いた大賢者が仲介し、和平が成った。が、その大賢者は不吉な予言を残していった。「歴代最強の守護を賜りし王女殿下を芯に火の粉は散ろう」……と。
*************
祖国を捨てて亡命先を探し彷徨う人々の耳に入る噂。西の最果て、南に在りし大国ファヴァーヤならば……、という話を信じてひた進む。砂礫の国で避難民たちは一時の安息にまどろむが、すぐ、戦の火が迫ってきたことに怯えるも、心優しき国王陛下は配下、ではなく己が娘――王女を連れて出陣していった。そして……――。
戦によって疲弊した国々を一応のお義理親切心で救わんと動いた大賢者が仲介し、和平が成った。が、その大賢者は不吉な予言を残していった。「歴代最強の守護を賜りし王女殿下を芯に火の粉は散ろう」……と。
*************
おすすめレビュー
書かれたレビューはまだありません
この小説の魅力を、あなたの言葉で伝えてみませんか?