「一日 短編」を含む小説

宇都宮十蔵は詐欺師であり、探偵でもある。 そんな彼の初めての依頼は――― 王道の猫探しであった。 「５分で読書」シリーズコンテスト参加作品です。

「姫さま、これで攫われるのは何回目ですか？」 「一日、二回は攫われるよね。色々なところに連れていかれて、観光気分だもん」

ブラックほどではないですが、暗晦（あんかい）なユーモア小説です。 一日二十日さん主催「実験企画！単語から物語を作りませんか？」に参加いたします。 漢語辞典から「候巡」という語…

女神さまといえども、世界の理をまげることはできないのです。 それでも涙を流す少女に心を痛め、一日だけ時間をお与えになりました。 少女と再会した人はささやかな時間のなかであることを…

　私の家の二軒先にある古いお屋敷には、ある噂があった。 『幽霊屋敷』――クラスメイトたちは口を揃えてそう囁く。 　それはそれは大きな庭があって、私はその庭に咲くツツジに心を奪われ…

　北の都、札幌。その歓楽街から少し離れた路地裏に、ひっそりと営む夜の店があった。その名も、『満喫・夜咄』。店として看板を掲げながら、ここには財もサービスも存在しない。不思議な店。…

相川修平、四月一日生まれのおひつじ座。 つまりエイプリルフール生まれである。 これといって特技のない相川は、何かでいちばんになりたいと、友人に相談するが……。 からかわれるため…

「時間が足らない。」 自分が作家として売れない理由はそれだけだ。 そんな男が手にしたのは、永遠の時間と少しの狂気。

引きこもりの一日をご紹介。実録じゃないよ。なんの変哲もない引きこもりの少しクスリと笑える話。短編予定。

少年イブキは、現代日本に生きる何の変哲もないただの少年である。しかしある日、彼は見知らぬ世界へ迷い込んでしまったらしい。 そこで出会った少女リラと共に、イブキは世界の命運を握るこ…

一日一作品を目安に更新していきます。ジャンルは特に決めていません。いい感じの作品は長編に直して再発表するかもしれません。

気の長い青春の物語。 ここに綴るのは日常の出来事でイベントの喜劇。 例えば、バレンタイン。例えば、クリスマス。例えば、文化祭。 その他にも他愛無い一日の一頁。 恋人同士ではない、…

　四月一日。 　一年で特に注意深く警戒しないといけない日。 　一年に一回、この日だけ"嘘"をついても良い日。 　それが──エイプリルフール。 　友達と弄りあい、仲を深める…

　26歳の彼女は日記を書いていた。昔、おばあちゃんに教えてもらった考え方を元に。

夏休み、友達の家に行った俺は机に置かれた日記に気がつく。宿題の参考にしようと思った俺は興味本位でそれを覗いてしまった。(KAC2022 11回目お題　日記) 追記:他者の差別や…

猫のミャーの手を借りて、絵画コンクールで賞を取った僕は、絵が大好きになった。 でも、僕が「天才」だと評されるのは、ミャーの手を借りたときだけだった。 美大受験の一日目の夜。明…

剣の作製に追われる中、近くにいた見ず知らずの少年に手伝いを頼む鍛冶屋の男。少年はある理由からそれを渋るが、だんだん剣に魅せられてゆく。少年と男が共にいたのはその一日だけだったが、…

中学生にしてなんだか悟りを開かずにいられない育ち方をしてしまった娘のひーちゃん。 大人にもかかわらずちょっと違った目線や感覚で育ってしまったその母。 そんな二人のとある一日。 …

世間に居場所が無い男と、商店街のパン屋の婆さんと孫の少女。一見接点のない彼らの世界が交差し、幸せが生まれる。

KAC20227出会いと別れ 開店休業状態の人形工房を営む人形師のネロ。 桜の花が満開になったある日、些細なことから相棒のノワールと仲違いをしてしまう。 そんな彼のもとへ、サクラ…