「次は」を含む小説

七月。出淵次郎は亡き妻の新盆で、娘親子を出迎えた。目に入れても痛くない四歳の孫娘を抱っこしながらテレビを見ると、お昼の怪奇・心霊特集番組が始まった。コーナーが怪談噺「牡丹灯籠」を…

かの有名な「笠地蔵」は石だけあって、令和の現代も現存していた。 しかし、気候変動のためか冬は雪が少なくなったのはいいが灼熱の夏は山でも厳しい。 そんな中、「涼しくしてくれたら何か…

　彼はこの日、22時32分になってもまだ仕事を続けていた。最後に定時退社したのはいつ以来だろうか。くたくたになりながらもようやく仕事を終えて、終電に走る毎日に嫌気が差していた。そ…

TRPGであるビーストバインドトリニティのことを私目線でつらつらまとめたもの。 脈絡なし、意味不明、飛び飛びなところもありますが、出来るだけ丁寧にまとめていくつもりです。 自分的…

大学２年生の日比谷は大学に行くわけでもなく、かといってバイトもせずにただ日々を過ごしていた。何をするのも面倒に感じてただ日々を過ごしていた。中学生時代はあんなにも自分は成長してい…

殺された爺婆の復讐の為に立ち上がったウサギが、実行犯のタヌキを泥舟と共に池の中へ沈められた。 しかし、タヌキは生きていた。 親カニを渋柿で殺されたカニがハチ栗ウスとの共闘で殺さ…

サロンの端に置いてあるボードゲーム。 ある日セシーリアが見つけると１手だけ動かされていた。こたえるように自陣を動かすセシーリア。 毎日少しずつゲームは進んでも、相手は誰だかわか…

　思春期は誰もが経験する人生の通過点であり、性に目覚める時期である。第二次性徴とともに、女子は男子を、男子は女子を異性として意識し始め、性への興味関心が強くなる時期でもある。 　…

昔、むかし 猫のヒメには幼いころに将来を約束したトラがいました でも、気難しいお年頃になって…… --- --- --- --- --- --- 【2017年第24回「電撃…

そのうち消します

冒険者になり、その優秀さを遺憾無く発揮していた主人公、エディ。 それ故に、完全に俗世では浮いてしまっていた。 やることなすこと、注目の的になり、まるで彼を中心に世界が回っている…

　王国の平凡な男爵子息、クラーク・シールド（14歳）には秘密があった。 　それは、彼の正体が王国最強の騎士であること。一見平凡な彼であるが、実は最強生物ともいわれている竜の力を使…

人間から時間を奪い、その時間をまた別の人間に与える。それが、僕ら【タイムキーパー】の仕事だ。 いつの間にか時間が過ぎていたり、急に空き時間ができたり……。 そんなことが起きるの…

　閉鎖病棟に入院した『わたし』は、おなじく患者である老爺からノートをわたされる。多元宇宙内の自分自身と意識を交換できるという内容のノートによって、わたしは、窮極集合内の『おれさま…

　剣士の町、レアルプドルフ。 　国に所属か独立のどちらかを選ぶことができる世界だが、隣接国から所属するよう強引に攻め込まれたことをきっかけに独立を選んだ。 　そこに住む剣聖の娘エ…

第5回こむらがわ朗読小説大賞に応募予定の作品でしたが間に合いませんでした。でもとても楽しかったのでちょこちょこ書き足して完結させようと思いますり。 一次創作ははじめてで右も左も分…

ある日突然現れた「神」を名乗る連中。 その連中によって一方的に開催されたゲームによって次から次へと人々はその姿を消していく……。

　今は昔のそのむかし。河内の国に生まれたとある若君は、姫君として育てられました。やがて若君は数奇な運命の下、大きな鉢を被ったまま彷徨うこととなり——。 　何故鉢をかぶせられたの…

【第24回電撃小説大賞二次選考通過作】 折れた刀を所有する男、冷衛はかつて武官の身であったが、現在は市井の剣士として生計を立てている。 ある日、冷衛は依頼人である女性、小竜と出会…

夜もふける頃、一人の年長の武士が「巷で流行っているといふ百物語をしませう」と言い出した。 井原西鶴の「男色大鑑　武士編」より＜傘もつても濡るる身＞＋「好色二代男」より＜百物語より…