かちかち山二章~泥舟から帰還したタヌキはさるかに合戦のサルと共闘してウサギに復讐するそうです
アほリ
1#タヌキは生きていた
ブクブクブクブク・・・
ウサギの策略に填まり崩壊していく泥舟にタヌキは、今正に溺死寸前の硬直状態に陥っていた。
・・・何でおらはウサギに責められなきゃならんのだ・・・
・・・森の果実が不作で、少し畑から失敬しただけで・・・生きいくには手段選べない事態だったんだよ・・・クマやイノシシとかも失敬してるのに何でおらが・・・?!
・・・さては、あのウサギはおらを痛め付けた人間の爺婆の僕なのか・・・?
・・・裏で爺婆と賄賂してるだろ・・・おらにはくれない農作物と手を打ってさ・・・
・・・正当防衛だったんだよ・・・爺婆を殺ったのは、おいらが殺されそうになったからだ・・・
・・・悔しい・・・
・・・悔しいなあ・・・
ブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブク・・・
その時だった。
池の最深部の中から、沈み行くタヌキを1匹の獣の影が泳いで迫ってきた。
ばっ!!
獣の影はタヌキを抱くと、池から浮上して地上の畔に引き上げ、腕でグイグイとタヌキの胸を抑えつけて口移しに人工呼吸した。
「ゲホッ!!ゲホッ!!何だよ・・・?!
あれ?おら、生きてる?!
・・・って・・・君は・・・サル?!」
「おうよー!!俺はサルだ。君の力を是非とも借りたい。」
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