「鍵」を含む小説

他の人の優れた作品を眺めつつ、 やはり自分には詩など書けないという事を改めて確認した、 ８００字にしたためただけの何かの残骸。

　60年間を共にした老夫婦。会話もほとんどない生活に慣れたある日、妻は夫にとある箱を渡す。 　そこにはダイヤル式の鍵が。 　「私からのなぞなぞです。数字を当てて開けてください」…

KAC第３回お題「箱」参加作品。 　朝が来ると自然と箱が閉じ目が覚め、夜が来ると自然と箱が開いて眠りに落ちる。 　箱の中にはたくさんの種類の夢が満ちていて、どの夢が出てくるのか…

私には、親に話さなかった辛い経験がある。 大人になって、少しずつ話してみたけれど、「いじめ」など考え過ぎだし、もう終わったことだからいいじゃないの、と言われた。 話しても無駄だと…

自宅のような所で寝てる僕は悪意のない人に家の鍵を開けようとされる。その恐怖に怯えていると、昔の同級生と再会する。お金がない僕は、税金が払えないから隙間風が入る。 やがて、僕は僕じ…

部員数7名で構成されたミステリー研究会。 部員の1人、黒田が来ない。 皆勤賞、鍵開け係の黒田が来ない。 置かれていたのは3つの箱と付箋のメモ。 誰が黒田に何をした？ 人の死な…

KAC2024の参加作です。 住宅の内見。 これから新生活を始める主人公が、会社のそばで賃貸物件を探すお話。 それ以上でもそれ以下でもない、ただの日常……日常？

深い霧に包まれた古びた家老屋敷が、この物語の舞台です。伝説によれば、屋敷には桐箪笥から何かを探し続ける女性の霊が出ると言われています。若い勇気ある心を持つ者たちが、肝試しの名の下…

浮気調査の孫請けをやっている駆け出しの探偵、十文字景隆は、交通事故で入院中の義姉沙織から義兄の浮気調査を受ける。同時に舞い込んだ、大手企業の役員の娘婿の浮気調査を進めるうちに、ふ…

ダンジョンがあり、魔物がはびこり、一攫千金を夢見る若者がそこら中に溢れている世界。主人公クルトは生涯でただ一度だけ受けられる＜天啓の儀＞にてすっころび、欲しかったのとは違う謎スキ…

自身の名前を入れた、ちょっぴり紛らわしい社名に、社員から文句が出るが、気のいい社長はのらりくらりとかわす日々。 そんな平穏な日常を乱したのは、一本の電話だった。内見で訪れた住宅に…

※第31回電撃小説大賞応募作品のため、あらすじは結末まで書いています。 【あらすじ】 農村で暮らす少年、ジョシュアは森で記憶をなくした半人半竜の美しき少女、リラと出会う。 心の…

千朋には、記憶の奥底に追いやって鍵をかけて忘れた苦い過去がある。 高校時代片思いをしていた相手に、勢い余って告白してそのまま逃げたという情けない過去だ。 甘酸っぱい思い出どころか…

私は今すぐ、見つけねばならぬ。 この世のすべてを手に入れる魔法。 その鍵となる、三桁の数字を――

私は一つ以外のすべての記憶を失っていた。私の前に現れた、少年とも少女ともつかないものは、一体。

伊藤　明継と紅隆の恋心を通して、初恋の儚さを描いた物語。 　天都《てんと》と云う都会で、同居をしている伊藤　明継《いとう あきつぐ》と紅《こう》。 　二人とも男性であり、明継・…

　二〇二二年七月、フジサワは買い物を目的に散歩をしようと考えた。準備をし、黒マスクをつけ、アパートを出る際に鍵を閉めたが、その時に一瞬光った気がした。 　気にも留めずフジサワは街…

──私はショウジさんに欲情していた。 同じ公民館に勤めている、少し脚をひきずった男性〝ショウジさん〟に、惹かれる私。ショウジさんは優しく、清らかで、善良な公僕であり、そんな彼を私…

朝起きるとアヒルの面をつけた僕がそこに居た。 僕と幼馴染にのみ見えるアヒルの面の謎。 その鍵を握るのは幼き頃に出会い遊んだ、ある少年だった。