「真っ赤」を含む小説

秋のまっただ中のことだった。その知らせは突然にやってきた。 秋といえば紅葉。赤、真っ赤、真っ赤っ赤。だけど私の秋は、タコみたいに色をかえた。白、真っ白、真っ白け、黒、真っ黒、真…

正義感があり生徒に人気な教師、加味根悠介。そんな彼が授業中、ある男子生徒に殺された。目撃者は39人のクラスメイト。ところが彼らは全員、共犯者だった。何故善良な教師がクラス全員から…

ここは、我々が知る世界と似たような世界である。 ただ、唯一大きな違いがあるとすれば、我々が子供の頃にテレビで見たヒーロー・怪人が実在し、世界中で激しい戦いを繰り広げている点であろ…

高校一年生の鳥谷映子は同級生から「間接的に」、真っ赤な格好をしたあやしいおじさんの写真を十枚撮れば恋の願いが叶うと言う都市伝説を聞かされた。 映子はサッカー部のあこがれの先輩を…

日々下宿先にこき使われる貧乏書生は、ある晩見てはならぬものを目にする。下宿先の娘が、何者かと交わる、おぞましい姿を。

※性別平等をうたう主人公のため、喧嘩時に暴力を伴うシーンもございます。　 　「チューッス」 　数人のヤンキー女子が俺に向かって朝の挨拶をしてくる。 　周囲の人達はそれを…

　部活道を推進している県立高校青桜学園。そこに通っているごく普通の少年、一ノ瀬　連は、いつもと変わらないある日教室に戻ると・・・。青春が大好きな人やヲタクで共感できる人に送る、ラ…

ハッピーエンド作品です。鬱要素ありません。 おびただしい数えきれないほどの死体、血で真っ赤に染まった地面。 廃墟と化した世界──。 そこに悪魔のような笑みを受かべた天使、ユ…

母親を殺してしまった少年。 それを悔やむ父親。 彼はなぜ、死ななければならなかったのか。 カグツチの一瞬の生涯を描く。

視界に写るは真っ赤な色。 赤色に支配された頭の’かいてん’

もしも世界の終わりが来るのなら、それはこんな夏の日の、こんな真っ赤な夕焼けのあとに来るのだろう。 俺にとって夏は劣等感の季節だった。 ※詩の引用:中原中也「少年時」より ※こ…

木嶋由衣は友達と他校の文化祭に行くと、過去に酷い振り方をした同級生と再会した。 それから木嶋由衣は恋をしていく。 短編小説ですが、心を込めて書きましたのでどうか読んでくださるとう…

　小学三年生の夏休み。 　フウマは三年ぶりに、田舎に住む祖父母の家にやってきた。 　そこで目にしたのは一人の幼女。 　それが、いとこのアカリとの出会いだった。

「日本は素敵な国だよう。おおかた一年に四回も姿を変えるんだから」 　それは年配の化学教師の口癖だった。私は「この」季節が嫌いであった。なくしてしまいたいといつも思っていた。 　田…

遠距離恋愛のおはなしです

読者企画や他サイト用に書いた短編をまとめてみました。 ワンアイディアの即興小説が多めです。「普段だったらこういうの書かないだろうなぁ」という、変な作品倉庫、とも。 独り立ちに至…

暗い空に真っ赤な提灯が連なる。 綺麗な華の赤に見えるだろうか、 地獄の釜の血に見えるだろうか。 男は天国、女は地獄。 　ここは遊郭。男が集い、女を買う街である。 　ここに1人…

『学生時代は特別仲がいいわけではなかった部活の後輩とカフェでたまたま出会い、そんな偶然に戸惑いつつも二人は二人っきりの勉強会を通じて距離を縮める。その速度はとてもゆっくりではあっ…

結婚式。幸せな花嫁のウエディングドレスが……真っ赤に染まる……。目覚めぬ花嫁の魂を隠すのは何者か？　複雑に絡まり合う人間関係を貫く１本の糸はどれか？　現れる暗い穴の淵から紅倉は花…