ラブコメがしたい女子と作るラブコメ~神様がさせたいラブコメディー
賢賢(たかけん)
第1話
ジリ、ジリと夏の音が聞こえてくる。
そんないつもの高校の屋上に、一人の少年が寝ていた。
少々目つきが悪く、顔立ちは普通の少年である。名前を一ノ
野球部の掛け声、吹奏楽部のオーケストラの音などが混ざり合った音を聞きながら、今日の事を振り返る。それが連の日課だった。
というわけで、私がナレーションを務めるのはこの様な部分でのみである。
そうだなぁ。呼び名を考えておこうか。
それでは、僕の事はこう呼んでくれ。
『恋神』と。
***************
「暑いいいいいいいいいいいいいいいいいい―――――」
延々とと続くのではないかと思う暑い夏の日の放課後に、俺――― 一ノ瀬 連は、寝転がっていた。
日課である一日の振り返りのためにいつものように屋上にやってきたのはいいが、流石に間違えたと、今更ながら後悔していた。
・・・何でこんなこと日課にしたんだっけ?
やめてもいいのではとも思ったが、放課後は特にやることも無いので、暇にはなりたくないので、取り敢えずここにいるのだ。
「そもそも何で―――――」
「俺のタァァァァァァァァァン!」
俺が愚痴をこぼそうとすると大きな大きな顎のしゃくれた野郎の声にかき消された。
今の声は、‘‘遊○王研究部‘‘部長の城ケ崎 和人という顎の伸びた男の声である。
・・・うっ、うるせ~~~。
うるせいよ。来週燃やされて死―――。おっと、危ない。ダークサイドに落ちるとこだった。
えっ?何でそんな部活があるって?それはこの学園の凄いところである。
ここは、青少年少女育成のためにできた学園、県立青桜学園。またの名を、アオハル学園という。この学園の特徴は、他の追随を許さない圧倒的な部活動の量である。
5人部員がそろうだけでどんな部でも採用されるのだ。例を挙げると、マンション調査部、厨二部、挙句の果てに、○○○○部(放送禁止用語)というオカルトの部活もあるぐらいなのである。
・・・不良部もあるのだから怖い。
今ある部でも、数百個はあるとされている。ん?俺は、何部だって?勿論、帰宅部だ。だから暇してんだよ。
ちなみに、帰宅部も部活としてカウントされている。だから俺は、どの部活にも入っていないのだ。
「もう、教室に戻って帰ろっかな」
今日も変わらない一日だった。早めに帰って夕飯作ろう。
家は5人家族で、俺がだいたい夕食を作っている。
今日は駅前のスーパーマーケットの夏の半額祭りの初日だから、帰り寄っていこう。
俺は、起き上がり屋上から降りることにした。
この学園の校舎は4階建で、2年生の俺の教室は、3階にある。
階段を下りていくと、様々な部活の声がした。
教室を使っている都市伝説部は、午後5時からが活動時間なので今の時間は教室は空いている。だから、誰にも会わない―――はずだった。
その時だけいつもと違うことが起こった。
俺が教室のドアを開けると、風が吹いてきた。
それに乗って香水のにおいが―――、ブハッ!?
俺が、教室に入って目の前にしたのは、・・・・・・ぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱっぱぱぱぱpっぱぱぱぱっぱぱppppっぱぱpっぱ、、、、、、、、、、、、、、、
パンツであった。
おっ、落ち着け~~~~。こういう時は深呼吸だ。ヒッヒフー、ヒッヒフー・・・あれなんか違わない?
俺はとりあえずその場から逃げようと机のカバンを取りに行き、目をつぶって走って教室を出た。
パンツの主の顔など見ないで・・・。
***************
ハハハハハ!ハハハハハハハハハハハハハハハ!なにあれ!物凄くラッキースケベ普通にしてしまっている人間初めて見たよ!
私―――『恋神』は連の今さっきの行動につぼっていた。
だ、だってさ・・・・・・。ブッ、思い出しただけで笑いが。
でも、ありゃ当たりだな。私が探していた男その者じゃないか!
ボッチ、普通の少年、彼女いなさそうな奴で、そんでもってラッキースケベな人間・・・。
「あのお母さま?私すご――――――――――く恥ずかしかったんですけど・・・」
そこで先程、連にパンツを見られた張本人、私の愛する娘、九ノ
何よ?明乃?お母さん今とても嬉しいことがあって心躍ってるんだけど?
「何よ?じゃありませんよ!!どうしてくれるんですか!完全に痴女みたいになっちゃったじゃないですか!」
先程スカートをめくらせていたのは私の指示なのである。
しょうがないでしょ。当たりを早めに見つけておきたかったんだから。
「お母さまのの夢の為になんで私が・・・」
う~~ん・・・。でもな~~。
「―――まぁ、最後まで付き合いますけど」
愛してるぜー!わが娘ー!
さて、私の夢の為に力を貸してもらうぞ。一ノ瀬 連!!
ラブコメがしたい女子と作るラブコメ~神様がさせたいラブコメディー 賢賢(たかけん) @doragonn
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