「雪」を含む小説

少年と少女と、青春か不可思議かエブリデイマジック。そんなものをつめこんだ短編集。 ◇咲かないさくらを育てて、十年。晩春、その子を身籠もった。 　　　――『私のまぶたに背信を咲か…

万葉研究部のふたりのなにげない日常です。 「つまり『風が涼しいな、もう秋か』ってことっすか？」 「随分と豪快に情緒を削ぎ落としてくれたものだね」 どシロートな万研部員アトソ…

塔原雪の初恋は中学二年生？！ 初めての感情に戸惑う雪 そんな雪が好きになった人は…

ヴァシュネーの村の祭りで起こった奇跡。 HPやpixivにアップしていたものです。短編。

暴風雪の山奥で飛んできた風船を拾ったカモシカの物語。 「僕の、赤い実！」 (2007年度発表の過去作に加筆訂正して転載。)

白雪姫のような少女、姫乃白雪はなぜか僕に興味を持っていて僕が小説を書いているのを知っていた。 彼女は僕に似ているようでちょっと違う。 でも僕はまだ知らない。彼女と出会ったのは決め…

｢想像だけどこの本は国を移動してるんじゃないかと思う｣ 一冊の本を手にかつて弾んだ声で友人が言った。 英会話サークルが縁で出会い、親しくなった「僕」と年上の「友人」。 ある日…

　身勝手な倫理に生きる男・阿修羅。粉雪の舞う晩、暴力団組長の屋敷前で警備に当たっていると、どこからともなく現れた長躯の女が屋敷の譲渡を迫る。暴行と恫喝が人生そのものの男が生まれて…

今までもこれからも誰かと愛し合うことはないそう思っていた。

高校生の雪森良弘は雪の夜、公園で見知らぬ少女と出会う。これは僕と彼女と雪の日の物語。

王に嫁いで早速ですが、白雪をいじめますわ！ 全く！　この子は本当に、手のかかる子ですこと！ 〓〓〓 この話は、もしも白雪姫の継母がこんな人でこんな設定だったら？　という私の妄…

主人公の三木狭子は、現代を生きる普通の女子高生。ひょんな事から、「里見八犬伝」の時代にタイムスリップしてしまう。 そこで、八犬士の一人・犬塚信乃と出逢い、彼の旅に同行する事になる…

塾からの帰り道、家とは反対方向の列車に乗った主人公の雪人は、列車事故に遭遇してしまう。しかし気づくとそこは真っ白な世界だった。その世界出迎えたのはアケと名乗る一人の少年。少年は彼…

　空からはしんしんと雪が降り、吐き出す息さえ凍ってしまいそうな寒い夜、しかしそれでも街を行き交う人々の顔には温かな笑みが浮かんでいました。なぜなら、今日はクリスマス‐イヴです。家…

「市に行くぞ」。 父の言葉に、ロソは感激のあまり、手にしていた山羊の餌をぽろりと取り落とした。 雪に閉ざされたハリ高地で、人々は〈つかのまの春〉に開かれる市場を目指す……。

秋田県横手市に古くから伝わる小正月行事。「横手のかまくら」 2月の一番寒さが厳しい夜にほのかに灯されるかまくらからの暖かい灯。 二人の恋はこのかまくらから始まったんだ…… 　例え…

雪菜は祖母から突然綺麗な鈴を渡され、世界一周行くから、と近所に散歩感覚で言われ大混乱の中、気を落ち着けさせる為、裏山に出掛けた。 混乱は混乱を呼ぶようで…。