「冬 夜」を含む小説

磯城冬哉・明野瑞希・夏樹晃生。中学生の時に知り合い、そのまま大学まで変わらずずっと一緒にいる彼ら。しかしその胸中では、それぞれがこの関係に対する疑問を抱いていた。 クリスマスの…

いつしか婆さんの家に転がり込んだ、曰くつきの猫。 「冬は寒いからな。駄目猫の真似だってしてやるさ」とかなんとか。 ある冬の夜、静かに暮す一人と一匹に不穏な影が差す―― ※　「…

“Love Bless You”…『あなたに愛の祝福を』そう刻まれた、桜色の一枚のコイン。 それを手にしたサキソフォン吹きの青年と、一人の少女のお話。 きよしこの夜、あなたにも素…

月読之命を奉る神社が有る街の、皆既月蝕の秋の晩に、時空の歪みから突如現れた、20年後の未来から来た少女、秋森香蓮。彼女の目的は過去の時代では万年赤点王で落ちこぼれの高校生だった自…

夢叶-ゆめか-と道幸-みちゆき-は、夫婦だ。 他愛もない話に花を咲かせながら、夕食を作っている。 ありふれた夜のように見えるが、違う。 他人には理解し難い想いを抱え、2人はキッチ…

夜が明け切らぬ、田舎の小さな駅の短いホームに、少年が一人傍らにスーツケースを置いて、立っていた。余裕を見て家を出たら、早く着きすぎた。 自主企画『「少年」の続きを書いてください…

ある冬の夜。大阪行きの夜行列車「東洋」の中で、旅する少年と少女が出会うお話です。シチュエーション自体は某推理小説に似ていますが事件とかは起きません。初投稿です。よろしくお願いしま…

凍える冬の夜に外で寝たら死ぬ。 だからマーリットは宿を探しているという少女を自宅に泊めることにした。 少女の名前がエリ・アーベルだと聞き、マーリットの記憶と感情が刺激されていく。…

世界に突如として現れる“歪み” それはやがて世界を飲み込む。そして飲み込まれた世界は崩壊してしまう。 一見完全に見える世界は、“歪み”という名のバグによって簡単に消滅してしまうの…

2017年10月。JAXAがある大発見を世界に報じた。 月面北西部の嵐の大洋にて、直径50キロにも及ぶ長大な地下空洞が確認されたのだ。 この世紀の発見から35年。 再び始まった…

La Sonadora番外編集。 ※個人誌に収録した作品からの再掲載です。 第一話…エリックの幼少時のエピソード 第二話…冬のある日、街角での出来事。ルイス編。 以下予定 …

　11月22日今日は彼女の誕生日だった。会社を早々に切り上げ愛用の自転車を走らせる。 　もう何度目になるかわからない登り階段を駆け上がり玄関の扉を開ける。 「ただいま」 　…

冬。本が好きな先輩と、私。静かで届かない物語。　＊2019年発行の同人誌『春の夜のステラビナリア』収録

白夜……それはいつまでも夜の訪れない、白く輝く日々のこと。 僕がいて彼女がいた。 恋をした。恋に焦がれた。それだけでよかった。 だけどいつからだろう。 少しずつ、少しずつ。 僕ら…

ある冬の日の夜に、私が迷い込んだ場所は――バケツの中の魔女の島だった。 カエルがパーカーを着て、キツネが骨董屋を営み、シャム猫がマーマレードを作る魔法の世界で、私は<必要な物>を…

　霙の降る夜、目に見えない何かが自分の後ろから足音を立てて近づいてくる。　類稀な美しさを誇る占い師の元へと訪れた依頼人は、そんな悩みを抱えていた。 　はたして、占い師が告げるその…

　雪が降りしきる深夜未明、池袋の東京芸術劇場で、京都から東京に出張中の中年男性の変死体が発見される。被害者は鼻と頬骨を噛みちぎられていた。警視庁捜査一課に配属された真壁仁は殺人犯…

冬の夜、公園、猫。ただそれだけの話です。