試練の日

夜が明け切らぬ、田舎の小さな駅の短いホームに、少年が一人傍らにスーツケースを置いて、立っていた。余裕を見て家を出たら、早く着きすぎた。

自主企画『「少年」の続きを書いてください！』（https://kakuyomu.jp/user_events/1177354054885565193）用作品
お題：「凍えるような寒い夜の中、ぽつんと立っている少年。彼は一体何を待っているのだろうか」
日が沈んでから出てくるまでが夜だと、夜の範囲をできるだけ広く取って、セーフと。