「カクヨム甲子園」を含む小説

　美紗と心端にヒビを入れたその日、鋭く刺すような夕陽が二人を照らしていた。 　でも、会いたい。また、会いたい。 　いつも私を突き動かしてくれたあの娘と。こんなに離れてしまってもあ…

7月7日。僕は一番星を探しに旅へ出た。誰にも言わずに旅に出た。本当の目的を隠して旅に出た。君は今どこにいるのだろうか。

「百足の死骸出てきたんだけど、要る？」 百足の死骸が好きだという嗜好を持つ青年に対し友人からかかってきた電話。 ありがたく受け取ることにしたのだが、――――それは、何かが変だった…

【カクヨム甲子園応募作品】 自殺寸前に見つけたそのボタンで、人生をやり直せるのか──

空の屋上、立ち入り禁止の屋上。そこには謎の少女がいる。僕にしか見えない少女──先輩は何者なのか？ この夏休み、僕と先輩の青春が　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　　　　　　…

　ある雨の日、|不知火九生《しらぬいくき》はいつものように病室から出た。調子が良かったからだ。今日も雨音に身を委ねようと移動していたところ、自殺しようとしたという少女|雨宮時雨《…

彼女持ちの高校生、二宮心とその彼女、井上望鈴。夏祭りの日、たった一日のアオハルの物語。 カクヨム甲子園2024　ショート部門　参加予定作品。

　 鬱になったわたしはバスタブに沈んでいく。 バスタブの中にはクジラがいて、クジラの中にはもう一人のわたしがいた。 これはわたしが「生きる」までの物語。

この地上の世界の遙か下。 淀んだ海流は、死んだ鯨は海底に積もり、砂泥の毛布で彼らを眠らす。 眠りについた鯨たちは、毛布の下で静かに朽ちてゆき、その巨体を大地に返す。 そう、此処は…

傾向と対策に、たいした意味はありません。 募集要項をよく読み、求められているものを確認し、書きたいものを思うがまま書いてください。 あなたに最高の喝采が訪れますように。

カクヨム甲子園についてのエッセイです。

偶然な出会いから先輩のドライブに付き合うことになって1年足らず、彼女の愛車であるピーコックグリーンのヴィヴィオが廃車になってしまうことを知った洋介。 名残惜しさをいつかの歌に乗せ…

　ある県で女子高生をバラバラにして殺す事件が起こった。そしてこの事件を起こした犯人も死亡。2人の遺体の左手の小指には、黒い糸が絡まっていた。 　そこからだった。『黒い糸』という噂…

最低な恋、だった。 そう言い切ることに若干の躊躇いを覚えるけれど、誰がどう見たってそう言うんだろうとも思う。

お越しいただきありがとうございました。 主からの言伝でございます。 執事の話し相手になってくれてありがとう。 もし君が私と同じように主人公を妬む嫉妬深い人間なら、君もやってみる…

ふと月と対面した主人公は不思議な出来事に過去の記憶を結びつけようと懐古します。 一緒に主人公の記憶の中へ...

今、高3で就活中の私が思ったこと、感じたことをありのままに書いたエッセイです。 私は就活なんて、即終わらせて夏休みライフを満喫してやろうと考えていました。 しかしその考えは、即効…