カクヨム甲子園の傾向と対策・改訂版

snowdrop

結論

 自分が書きたいものを書いてください。

 傾向と対策なんて、読まなくていいです。

 一生の長さに比べて若い時間は短く、高校時代は忙しい。

 のんびりしている暇はないはずです。

 カクヨム甲子園は、高校生しか参加できません。

 どんな有名作家や編集、大人の読者が参加できない領域です。

 現役高校生が今、感じていること、思いを綴ってください。

 愛も勇気も絶望も抱きしめ、全力で駆け抜ける様を魅せつけ、読む者を羨ましがらせてください。ただ夢中に書き続けることだけなら、アナタにだってできるのだから。

 


 傾向と対策とは、賞が求めているテーマを見極めることです。どんなジャンルの作品が受賞しているのかを分析するのが「傾向」です。傾向がわかるから、「対策」が取れるのです。



 とはいえ「傾向と対策」は、参加する書き手のほとんどが把握していることです。

 しかも、試験や受験とは異なります。

 頑張れば報われるとは限りません。

 完成度の高い作品を書いても、受賞できるものではありません。世の小説賞や新人賞には、質が担保されていなければ「該当者なし」の結果を出すこともあります。



 分析に時間をかけるくらいなら、応募要項を何度も確認してください。

 運営が定める規定に違反するものは書かないように。

 今年の選考委員は誰なのかチェックし、その作家はどのような作品を書き、得意としているのかを把握してください。

 そうすれば、今年はどのような作品を求めているのか、想像できると思います。

 求められているものを確認したら、ジャンルとテーマを見出だし、文章や構成に意識を向けつつ、あなたの書きたい作品を作ってください。



 選考委員の得意とするジャンルではなく、不得意なもの、自分が得意とするもので挑んでください。

 相手はプロです。

 凌駕できる実力がないのに、正攻法でいくのは無謀です。



 書き終えたら、数時間や数日おいてから、声に出して読んでください。

 誤字脱字、読みにくさ、意味のわからないところなどが見つかります。

 文章の書き出しはひとマスあけてください。

 三点リーダーやダッシュはふたマス。

 疑問符や感嘆符の使い過ぎも気をつけてください。

 主人公の気持ちばかりが綴られいませんか。

 なにが起きているのか、場面が想像できるよう状況が書かれていますか。

 作者が思い描く世界を、読者が想像できるる文章ですか。

 小説は、文字だけで心情や状況などを描写します。

 スマホで打ち込むのは大変だと思います。

 できる限り、読者が読みやすくなるよう推敲してください。

 文字数は制限内に収まっていますか。

「完結済み」にしてありますか。

 最高傑作とは、書きたいものを思うがまま書いたときに生まれます。

 できあがったら、届けるための直しをしてください。


 傾向と対策に、たいした意味はありません。 

 それでも知りたいのなら読んでください。

 読んだら書かれていたことを頭の外へ追いやって、創作に取り掛かってください。

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