「聴こえる」を含む小説

僕は◯◯◯の声が聴こえる特殊能力を持っていた。 （『はなさないで』のダブルミーニングに挑戦してみました） KAC2024 ～カクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシップ 202…

高崎駅の東口には赤いグランドピアノが設置されている。 有名な建築家がデザインした大変貴重なピアノだが、現在はストリートピアノとしてどなたでも弾けるように解放している。 そう、“ど…

ステージ下手最前列がわたしの定位置だった。 世界で一番大好きだったあなたのベースが、今は遠くに聴こえる。 あなたの音楽が世界中に響くことを祈っています。

僕は、女神様に導かれて異世界に転生する。 何度も、転生して、何回も、セカイとカノジョを救う。 時おり、聴こえる水の音と共に。

不動院高校二年の貫井奏《ぬくいそう》は、シスコンなのかもしれない。それも無理はない。妹のひよりは歌が抜群に上手くて、生まれ持った愛嬌から誰からも愛される。そんな妹を溺愛しない兄な…

見えるなら右手を、聴こえるだけなら左手を、ゆっくり三回握って開いて。声は出さないで。

俺は個人タクシーの運転手。だが、もう一つの顔がある。それは霊媒師としての顔だ。 小さい頃に危うく小児麻痺になりかけて、高熱を発した後、その後遺症なのだろうか、俺には人が見えないも…

別サイトさんの企画で2023年9月お題「オレンジ」参加作品です。 スイーツ妖精村にも秋が始まっていた。 ふくりんが学校から帰ってくると、おじいちゃんが縁側に座っていて… 大福…

「私」は、「彼」の声を聴いた。何度も何度も聴いた。でも、彼は、私を迎えに来てはくれなかった……。だから、私は、彼の元へ逝こうとしたのに……、私は、夜に堕ちてゆくだけ……。

あぁ、彼女の話をしようと思う。 一方的な惚気に聴こえるかもしれないが、煙草が尽きるまで聴いてくれ――。

何の変哲も無い普通の中学３年生である間宮凛（まみや りん）が異世界に転移してしまう！？　拾われた先は、風変わりな店主が営む骨董品店で……。彼女は元の世界に帰れるのだろうか？ ※…

目が覚めた三国の体は冷たい。 目の前に広ガルノワール。 耳を澄ますと、ぴちゃぴちゃと何かをはじく音が聴こえる。

中学三年生の伊藤裕太は、同じクラスの加藤栄治と友人になった。栄治は美少年だが、不気味な雰囲気を漂わせている。 修学旅行中、薬師寺の五重塔の下で、栄治は一枚の写真を裕太に見せた。そ…

「世界を変える運命の恋」中編コンテスト　中間選考通過作品 　山の中の貧しい小国――緋ノ国の姫であるユキノは、生まれつき良く聴こえる耳を持っていた。 　おかげで五歳の時、自分を監…

兄・昴のバンドを観に出掛けた皐月。打ち上げにも招待されて兄のバンド仲間と交流を深めるが、内心に小さな違和感が生じる。帰りの新幹線の車内で、皐月は琉夏に相談を持ち掛ける――。女子高…

ある日風呂場で転んだら、どうも肩の筋肉を切ったようだ。それは別に痛くも痒くもなかったが、やがて地獄はやってくる。

　高校生2年生の琴葉には嘘つきの足音が聴こえるという力がある。しかし、力を持つがゆえ幼い頃から嘘つき達の騒音に悩まされていた。 　静まり返った天文部の部室で過ごすことが唯一の癒や…

上京した文（かざり）は立ち寄ったそば屋で早々強盗事件に巻き込まれるが、イケメン客の活躍により助けられる。 ホッとしたのも束の間、住むはずだったアパートが水漏れにより宿無しになって…