天井

紫閻-sien-

《とある 一軒家》

男は ここ数日 夜になると

天井から聞こえる物音に悩まされていた


お陰で寝不足になり 仕事にも支障をきたし始めている


男が我慢の限界に来たある夜


《AM:1:00》 いつもの天井の音がし始める


「ネズミだかなんだか知らないけど いい加減にしろ」


男はベッドの傍にあったゴルフクラブで

天井を思い切り突く


「ウッ」 一瞬 そう聞こえた気がしたが スグに静かになる


(気のせいか? 今声が聞こえたような)


だが それ以来 天井の音はしなくなり 静かな生活が戻ってきた

そう思っていたが


あれから半年 今度は異臭が天井からし始めている

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

天井 紫閻-sien- @sien702

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ