「置物」を含む小説

　…　KAC20232　お題「ぬいぐるみ」　… 　観光にやってきた少女が見たのは、あちこちに置かれたぬいぐるみだ。 　木彫りの置物や古い土器よりも多く、島を彩っている……、 　…

海辺の町にある看板のない喫茶店の目印は、窓辺に飾られた猫の置物。 それは喫茶店を訪れた人の望みを叶えてくれるらしい。 ーーーたぶん。

男は今日、奴隷を買った。 顔には火傷、元は商人の娘。 生きる希望も無く無気力な女奴隷。 「でも旦那、どうするんです？　そんな子供置物にしかなりませんよ？」 「あぁ、俺はヒモにな…

・夜道 舞台はラオス南部、世界遺産のワットー・プーを観に行った帰りに、移動手段を失い、遠い街まで歩いて帰らなければならなくなった男の孤独と侘しさを、大麻を頼りに、夜を画布に、酔い…

妹のお年玉を使い込んでしまった俺は、ただちに返還するよう強く求められる。やつは何をそんなに焦っているのか？　気になった俺は、逆に妹を問い詰める。 ＜主な登場人物＞ 俺：兄。高…

夫の朝晴（ともはる）を義実家へ送り出した日曜の朝、 暁（あき）は自分宛ての奇妙な小包を受け取る。 朝晴が勤務先から送ったその小さなダンボールには、 白い麻布に包まれた置物らしきも…

収穫間近の麦畑から舞い上がったすずめたちは、みんなお腹がぽんぽん（笑）。山頂の電線ではすずめのオバサンたちが発声練習をし、遠い都のシャッター通りの雑貨店では置物のすずめが恋の相談…

　シャッター通りの雑貨屋さん。 　片隅のスズメの置物。 　私の恋の相談相手。 　

　様々なダンジョンを有するボイド山。 　盗賊の《ソマリ》は一攫千金を夢見て単独で潜るが、いつも空振りだった。 　ある日、隠し部屋から片足を挙げた白と黒の猫の置物を見つける。 　鑑…

アルファポリスとノベルアップにも投稿しています。 露店で見つけた何の効果もないマンドラゴラの置物。触ってみるとこの世界では触れることのなかったシリコンのような質感だった。 異世界…

俺は異世界に転移して、魔物のダンジョンを運営することになった。 何やらその世界で最も強い迷宮主――魔王を倒せということらしい。 だが転生恩恵で以前にゲームで作ったチート龍が初期配…

幼なじみの家でやってる小料理屋の前には、狸の置物がいる。 あたしはいつも狸に願かけをしている。 彼と変わらずに仲良く過ごせますように

読書の秋。読書はこころとことばを豊かにする、と言われます。 それを聞くと私は、ある辞書を思い出すのです。堀之内君の辞書を。 中学１年次に手にした辞書。初めての本格的な辞書。 い…

書斎の置物を壊した疑いをかけられたので故郷へ帰ることにした。（１話完結） ※小説家になろうでも掲載しています

以下概要、本編共に暴力的な表現、グロテスクな表現、同性愛的表現、性的な表現（１５禁程度）が多用されております。苦手な方は観覧をお控えください。 砂漠の街で軍人を目指していた…

怪日記です。

　マゼラン銀河に帝国の中心機能のほとんどが異封されて長い年月が過ぎ去っていった。 この新しい銀河系から古く大きく猥雑で乱れきった天の川銀河を支配するという一つの方法論はこれまで明…

楠木明人は、とある田舎町にぽつりと佇む「楠木雑貨店」の店主をつとめる、ごく平凡な青年だった。 だが彼はある日、納戸を掃除している最中に、不思議な月の置物を発見する。その日以来、客…