「綿毛」を含む小説

メダカの兄弟はかあさんメダカに、銀と青のリュックを縫ってもらいました。海への旅に出発の朝、鯉のぼりが現われ……。

　人生がつまらないと感じる主人公は、眠るとき夢に面白さを求め「いっそ夢に堕ちても」と願い、謎の声がそれに応える。 　眩しい光に目を開けるとそこは草原。そして目の前にフワフワと漂…

いわゆる「イタい」詩を、つらつらと並べています。 暇な時間があれば、それを埋めるのに使ってくださると嬉しいです。 ※全ての詩に繋がりはありません。

「結婚しよう」そう言うと首を傾げる。俺は今日、この関係に別離を決めた。

人間が人間を食べる選択をしてから一世代、ヒトは促成栽培のオルガノイドと自然人が混在する世の中になっていた。 工場生まれのレビは風に吹かれた綿毛が舞うように漂流し、ある街に行きつく…

広大な宇宙を行く一艘の船、名もなき存在は少女と少年の夢を見、生まれたいと願う。しかし。 詩篇『VISAGE(顔)』の「Disaster（災厄）」という詩が元になっています。 …

両親ふたりを襲った病気。でも、父も母も憶えていたんですよ、大事なものが何なのかを。

喫茶、三毛猫。 古ぼけた深緑の汽車が、ソーダ水の海と湿地を抜けた先。 その喫茶店の屋根は、ちょっとした庭になっている。赤茶けた伸び放題の枯草が、一面を覆っているのだ。濃いピンク…

遠距離恋愛が始まり 始まった筈の恋は 若さを走り抜けた 彼の死で終わった。 力強い大地に残した種から 私は たんぽぽとして 咲いたんだ そして いつか綿毛になって彼のもとへ…

誕生日に友達と喧嘩をしてしまい、不貞腐れている女の子、桜。 そんな桜に父は、蒔くと幸せを運んでくれるという白い綿毛、ケサランパサランを渡す。 「誰かと喧嘩したり困ったことがあった…

綿毛揺れるタンポポが、道端に咲いていた。 やがて綿毛たちは風に身を任せ、新天地への長い旅を始める。

ススキの白い海の底に生えていたのはレインボーの綿毛のある植物だった。 小狐によると、これは『幸せの種』らしい。 ただ綿毛を吹き飛ばすだけのお話です。

子どもの頃両親の離婚が悲しくて泣いていた私にゆーちゃんは教えてくれた。 「綿毛を思いっきりふーっと吹くと嫌なことも悲しいことも全部綿毛と一緒に飛んでっちゃうんだ」 その言葉を、1…

小説家志望ですが小さいころから小説より学術書読んでました。 いまだに小説はあまり読みません汗 今回のお題は『拡散する種』。

老いた猫が風船を通じて思い出す。 タンポポ綿毛で出逢った伝説のどら猫を。 その想いは、歌に乗せて。

宇宙へと人類が飛び立つようになって幾星霜。地球の寿命が近づいたことをきっかけに、世界各地で動植物を宇宙に運び出す動きが活発になってきた。 そんな遠い未来の、地球から飛び立つ者達を…

【あらすじ】 それは、月夜の晩の、小さな出来事でした。 姉のひとえが本人の結婚について、父親と揉めて殴られた月夜の晩、 眠れなくてベランダに出た妹ふたえの前に現れたのは、 タン…

ヒトと呼ばれる命らは尽き、最期の足掻きに宇宙へと綿毛を散らした。 かくして種が根付いた一つの惑星。カミとヒトと生物の楽園。 次世代の神話が、新たな大地で始まる。 テヒルと呼ばれ…

蜘蛛は教えられもしないのにきれいな巣を張る。タンポポの綿毛は種を遠くに運ぶため。それらは何かに操られてそうしているのではないか？人間にももしかしたらそのようにプログラミングされて…