ひとえ、ふたえとタンポポの妖精

【あらすじ】
それは、月夜の晩の、小さな出来事でした。

姉のひとえが本人の結婚について、父親と揉めて殴られた月夜の晩、
眠れなくてベランダに出た妹ふたえの前に現れたのは、
タンポポの妖精と名乗る、図々しい感じの黄色い帽子の女の子でした。

そこへ、泣き腫らした顔を引きずって、ひとえも外に出て来ます。
彼女は結婚相手と海外ボランティアすると言い出して、
父親に殴られて、部屋に引きこもって泣いていたのでした。

ひとえに学校のことを聞かれて、うんざりするふたえ。
ふたえは、デブの男の子がベランダから落ちた事件を思い出し、
姉の危険なボランティア活動に異を唱えるのですが、
タンポポの妖精もちゃちゃを入れるので、ひとえに上手く伝わりません。
ふたえは腹を立てて涙を流して訴えて、
ようやく、ひとえは…続きを読む