「筆談」を含む小説

佐倉川利玖は、風光明媚な城下町にある国立潟杜大学に通う理学部生物科学科の2年生。飲み会帰りの夜道で「光る毛玉」のような物体を見つけた彼女は、それに触れようと指を伸ばした次の瞬間、…

大学のキャンパスのあちらこちらに落書きをする鷺沼青年。 ノートで筆談するなーくん。 大きなスケッチブックを持ち歩く鶫ちゃん。 数学愛好者はすべからくロマンティックだ。

一年二組の悠花（はるか）は可愛い顔に似合わず中学一の毒舌の持ち主。 友達や先生に皮肉や悪口をガンガン飛ばして人気者。 しかし、とある秋の昼下がり。 給食も食べて満腹、意気揚々と…

　１２歳の時に声を失ってしまった公爵令嬢ローレインは、失声症から社交場でも相手にされない。許嫁も持たない彼女は、社交場で結婚相手を探すことも出来ず、ただその容姿の美しさから長年「…

余命宣告を聞かされた時、「ああ、そんなもんか」と思った。 短い余生を過ごす僕と、なぜかしゃべってくれない少女の、ちょっとした、時間。

　僕はこの春——見事、高校二年生へと進級した。 　と言っても、取り立てて僕の頭が絶望的にみそっかすなわけでもないし、そこそこの学力は持っている。自分でそこそこの学力を持っている…

授業という日常的な時間に、1人の気まぐれで出来た繋がりの話。

舞台は宮城県仙台市にある大手文具メーカー『あけぼの文具堂東北営業部』。 その営業二課（卓上文具担当）には名物社員が2人いる。 1人は、見目麗しく、人望もあって、その上仕事も出来…

日下部海斗には彼女がいた。名を椎名沙耶香と言った。彼女は聴覚障害者であり耳が全く聞こえないので、海斗は手元にあった紙とペンで筆談を始める。そして時は経ち二人の時間は唐突に終わりを…

転校生のゴリラと筆談を試みた結果、オトナの階段を昇るお話。

隣の席の真冬さんは言葉をしゃべれない。そんな彼女はクラスでも浮いていた。 そんな彼女と密かに行っていた授業中の筆談。彼女の思いが紙とペンにこもっている。

高等学校《リセ》の卒業論文は、必ず二人一組で行わされる。そのペアは、将来の友好と結婚に結び付く、大事な相手だ。だから、入学した時から、ペアを組むための駆け引きが始まっている。 …

異国語に於いては、名詞にそれぞれ男女の性別あり。 然して、靴箱を男性名詞とす。 おふざけが過ぎるでしょうか。申し訳ございません。 長年靴箱をやっておりますと、色々な話を聞くも…

元々は一時間のドラマ用のシナリオとして書いた物なので小説らしくないかもしれません。半分実話の話に手を入れて書いています。小説にするのならば本当は性描写等も入れたかったのですが、今…