概要
喋らない彼女の心が可愛いことを、俺だけが知っている
「来栖さんおはよう」
「……………」
来栖さんは、挨拶に対して無後のままペコリと頭を下げる。
それから鋭い視線でじっと見つめてきた。
俺の通っている学校には、こんな風に絶対に喋らない美少女の来栖さんがいた。
無口で無表情、会話には最低限のジェスチャーと筆談のみ。
とにかく近寄りがたく話しかけにくい雰囲気がある来栖さん。
…………だが、実際は違う。
(私に……話しかけてくれた。嬉しい……もっと話して仲良くなりたいな。話したいアピール……)
と、彼女の心は実に可愛らしかったのだ。
残念なことに、そんな心の声は誰も知ることはない。
だけど、俺――鏑木律は心の声を聴くことが出来た。
(……鏑木君に話しかけてもらえるように頑張る。えいえいおー)
今日も、彼女の可愛らしい声は俺にだけよく響いている。
「……………」
来栖さんは、挨拶に対して無後のままペコリと頭を下げる。
それから鋭い視線でじっと見つめてきた。
俺の通っている学校には、こんな風に絶対に喋らない美少女の来栖さんがいた。
無口で無表情、会話には最低限のジェスチャーと筆談のみ。
とにかく近寄りがたく話しかけにくい雰囲気がある来栖さん。
…………だが、実際は違う。
(私に……話しかけてくれた。嬉しい……もっと話して仲良くなりたいな。話したいアピール……)
と、彼女の心は実に可愛らしかったのだ。
残念なことに、そんな心の声は誰も知ることはない。
だけど、俺――鏑木律は心の声を聴くことが出来た。
(……鏑木君に話しかけてもらえるように頑張る。えいえいおー)
今日も、彼女の可愛らしい声は俺にだけよく響いている。
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