「積もる」を含む小説

　高校二年生の晴良は、幼馴染の速水さくらに恋をしていた。なかなか思いを伝えられない晴良にはある制限が課せられていた。その制限は、さくらと最後に会話した日の、彼女が自分に話した言葉…

クリスマスの夜。紅斗は父の再婚相手の連れ子である瑠未と出会う。 これは、ここから始まる物語。

第3回角川武蔵野文学賞応募作品。 武蔵野市と三鷹市の境目にある、幅１０メートルの小さな橋には、何故か軌条(レール)が敷かれている。これは、新しく架けられた橋に積もる歴史の記憶。

　都会暮らしの高校生、長井与一は、ひょんな事から異世界へと飛ばされてしまい、戦場の真ん中へと迷い込んでしまう。 　飛ばされた与一は森の中で、大陸の一角を統べる皇国の皇子ファルシ…

冬、推薦で大学への合格を受け取った少年は、受験勉強が本格化する前の習慣に倣って地元の山へ二輪で漕ぎ出した。以前と同じようにショルダーバッグに荷物を詰め、以前と変わらない人々とすれ…

雪の美しさと切なさに埋もれていく動けなくなっていく主人公のヤンデレものです。

例えば地球は生物であるという学説が確かに存在し。 それこそ地面は生物の死体の上に積もり積もるものであるし。 まるで歴史のようであるし。 ならば此処では無い世界の異なる歴史の下には…

王手ハウスメーカーに勤務する住田は，仕事一筋で熱心に働いていた。 最新の家財情報を仕入れるために展示場に足を運ぶうちに，そこで働くアイと名乗る人物に心惹かれるようになっていく。…

深い、深い、雪に閉ざされた街。そこでいつも一人、雪かきをしている少年、ククルはある日、雪の上を歩いてやってきた不死身の旅人、サトリに出会う。楽しい一夜を過ごす二人。けれども、別れ…

それは時をかける、いとしさの想い。

　2月14日月曜日、雪は容赦なくこの街を白に染めた。大学も休講になったがやることもなくて、自作自演の板チョコを見つめていると、チャイムの音が鳴く。膝まで積もる雪の中、僕は疑いなが…

太陽に愛され、笑いの絶えない理想郷。 　それも、今は昔の話。遥か北の果て、高く聳える頂に竜が棲む時までだった。 　国中を覆う雲、降り出す雨。 　国を憂い、王の発した騎士団…

早朝に目が覚めたミコトは高校で離れた幼なじみのハルに唐突に夜のさんぽに誘われる。みぞれの中、二人はかつて遊んだ道を再び辿る。（「汽笛」） ～～～～～～～～～～ 「みぞれ降る日の…

　僕は荒木冬弥（ふゆきとうや）。中高一貫の学校に通う平凡な……周りからはそう思われてないみたいだけど、まあ 　僕自身はそう思っている。そんな僕は一歳下の後輩女子、冬山唯（ふゆやま…

雪が積もる、冬の夜。 私たちはラボにたどり着く。

桜が舞い散り花弁が積もる時、異常な現象が起こった。積もりに積もった桜の花びらが一斉に空をめがけて舞い上がったのだ。そこに現れたのはいるはずの無い… 初出SSG(ショートショート…

昔はよく、みんなで山に登ったものだった。 でも、今は一人。きっと、これからも。 散り散りと 離るや積もるや 山紅葉 そう、思っていたのだけど。

雪の積もる街にぽつんと立つ誰にも使われないポスト、そのポストにはかつてとある少女の恋愛の伝説がありました。そこで男性と少女が出会ったお話… 短編小説でございます。 ※この作品…

日々の生活に色彩を失っていくにつれて、憂鬱は積もっていく。 そして、その憂鬱を感じるたびに、彼への想いは強くなっていった。

昔、よくやった事を文章にしてみました。