「慈しみ」を含む小説

　永年の相棒が失踪した。理由は何も聞かされていない。 　上層部より元相棒の抹殺命令を受けたアインスは、煮え切らない想いで行方を追う。 　何故、友を手に掛けねばならないのか。そして…

“私”の墓前で喪服を着た母が泣いていた。 子を慈しみ育て上げた母と、そうではなかった父の話。 　　　　　 【父性小説大賞】に寄せて書きました。 https://kakuyomu.…

ルルーリアはうさぎ獣人の国・ライラール王国の王女である。しかし、王女といっても王の実子ではない。前王の次男、つまり現王の弟を父に持つ姫だ。実父はもともとろくでもない人間だったが、…

※「嫁入りからのセカンドライフ」中編コンテスト　参加作品※ 《魔女》の娘フリス・ホーエンペルタは、幼なじみの青年シオンと結婚した。 《雷光の騎士》《王権守護者》の燦然たる二つ名…

才色兼備で人当たりも良い、非の打ち所のない柴乃の友人は、学力も見た目もいまひとつな陽菜という少女。一見、完成された柴乃が同情で陽菜と一緒にいてあげているのだと周りの全員は思ってい…

【あらすじ】 ～第1章　星籠～ いつか、地上に棲めなくなった人々は《方舟》をつくり、空へと逃れた。 《かみさま》の影に怯えながら、雲に隠れて、人々は生きている。 そんな世界に或る…

狐の嫁入りに出てくる、寿と言われる神様の日がな一日を描いたスピンオフ作品となります。 未菜の上役の神である寿の一日をつづった作品になりますので、原作、狐の嫁入りと合わせてお楽しみ…

【お彼岸にぜひご覧ください】 　目が覚めると、私は見たこともない世界にいた。 　幼い子どもを慈しみ、愛し、世話をすることが大好きな久下軽羽（くしたかるは）。 　彼女は両親…

　絵本作家になることを決意して両親に告げた。物別れに終わった後に、曽祖母から一冊の本を読むように告げられた。

野獣の姿に変えられ森で暮らすことになった青年のもとに、みすぼらしい姿の少女が訪れた。 言葉はなくとも慈しみあうようになったふたり。 しかし少女の手によって青年は人間へと戻ってしま…

図書室の司書、紫藤さんはどこか浮世離れした、おかしな存在だ。本を慈しみ、人間を嫌う紫藤さんに「わたし」はなぜか惹かれていってしまうのであった。その感情の正体はいったい何なのか。

私小説として〝霊感〟と言いますか、女の子の霊との話を書いてみました。ここ数年、時々ニュースで目にした、親からの虐待だったり、大人が目を離した隙に事故で亡くなったりした子供たちへの…

荒野を歩き回る旅人と、旅人が見つけた美しい赤い花のお話。短い童話です。

私小説として〝霊感〟と言いますか、女の子の霊との話を書いてみました。ここ数年、時々ニュースで目にした、親からの虐待だったり、大人が目を離した隙に事故で亡くなったりした子供たちへの…

【笑わない処刑人】なんて物騒な異名をもつ少年も気がつけば凡人になっていた。８年間引きこもっていたらしく剣を振ることすらままならない。 しかし、そのことを知らない伯爵は 「学園に…

「君がしたいことは全部俺が叶えてあげたいんだ」そう言ってくれる優しい婚約者、アイオルド。遠くない未来に彼に嫁ぐ日がとても楽しみだった。 その未来を疑うことはなかったのに――。 …

作家さん向けの、Twitterでの演説です。 辛い思いをした時、思い出してください。 その言葉は、本当にあなたの為になりますか？ 誹謗中傷ではありませんか？ 高速流しそうめん…

悲しみ、喜び、苦しみ、憎しみ、慈しみ、とかくこの世は感情を誤魔化す。 そんな世にしたのは誰なのか？ そう、それは我々だ。 生まれた時には既にこうだった？ そうやって他人の責任にす…

7年前。 町の西側で、単独バイク事故が起きた。 あの時、彼とわたしは紛れもない慈しみを交えた。 けれど、彼はわたしを忘れてしまったみたい。 わたしに残されたのは、ゴミほどのジェ…

薄暗い森の中、幼子は目を閉じる。 幼子の右目は血のような赤い瞳をしており、悪魔の落とし子、忌子として村人から忌み嫌われ、虐待されながら生きていた。逃げ出した森の中で短い人生に幕を…