「中央線」を含む小説

近現代の中央線、その沿線には雑木林が広がっており多くの生き物が人々の隣に暮らしておりました。今よりもちょっと昔の物語です。

こちらは第二回武蔵野小説賞のために書き下ろしたものです。しかし上手くまとまりきらず、残念ながらボツにして公開してませんでした。 この度、第三回目が募集されるにあたって、ラストシー…

信濃国木曽上松・寝覚の床発、もうひとつの浦島太郎の物語。じつは伝説のつづきは現代まで営々とつながっているのです。

まず初めに、杉並三駅付近の在住の皆様ごめんなさい。 あと三駅の一つ阿佐ヶ谷駅は今年で開業100周年だそうです。おめでとうございます。

あいつがくれた『青春１８きっぷ』を使って、私は鉄道の旅をする。 初日は中央線を使う裏ルートで、東京から名古屋へ。最初の途中下車は、日本三大奇矯『猿橋』のある猿橋駅だ。 ＝＝＝＝＝…

　中央線中野〜立川駅間の約25kmに及ぶ直線区間、日本鉄道(現・宇都宮線)の栗橋〜宇都宮駅間の合理的線形、碓氷峠越え(信越本線・横川〜軽井沢駅間)の手段選定、豪華列車の運行など……

夜の新宿駅。 山梨に帰ろうと乗った特急で、楓太は自分の席に鎮座する先客を発見し、彼女の声を聞いて仰天する。 ヒメと名乗る彼女は、なんと置き去りにされた蛙のぬいぐるみだった。 我…

20代前半の若かりし頃、私は中央線・武蔵小金井駅から南に徒歩約15分のアパートに暮らしていた。そして、付き合っていた女がいた。

昭和九年、初冬。荻窪に住む物書きの「私」が、妻と喧嘩して酒場に出る。そこで出会った作家の男に、仲直りに郊外に散歩に出るように勧められる。 二人で連れ立って、甲武鉄道に乗り国分寺村…

【あらすじ】中央線の西荻窪。できれば停まらず通り過ぎて欲しかった。彼のことを思い出すから。話すことが苦手な不器用なバンドマン。一緒にラーメンを食べた日はずっと忘れない。 第2回…

あらすじが必要なのは本当の人々だけだ。私やあなたは嘘つきなのでそんなものは必要ないだろう。黒こしょうが蒔かれた中央線に踊れない魚が笑うのは指より折りたい町が見えます。綿花の大切な…

東京の外れ、JR中央線日野駅前にひっそりと佇むタキモト便利屋。それはある年の5月のこと、一人の美しい女性が訪ねて来たことにより、物語は動き出す——— ◆杏野　優《アンノ　ユウ》…

武藤あいねは、JR武蔵境駅近くの定食屋「こもれび食堂」でアルバイトをしていた。十人程度しか入れない小さなこの店は、店長の大上誠司があ一人で切り盛りしていた。 誠司の優しい性格もあ…

仕事に追われ頑張って生きてきた結衣は、傷を癒すかのように想い出に浸る気持ちで懐かしい府中を訪れる。変貌した街に馴染めずにいたが、幼なじみを見つけると、ふたりはこどもの頃にタイムス…

今はあまり知られなくなった、大正から昭和初期の武蔵野のお話です。 武蔵野、特に多摩、高尾、中央線ユーザーさんたちに、ぜひお読みいただけたらと思って書きました。 御稜線、浅川駅、万…

ジャンルは不明です。とりあえず「恋愛」にしました。もしかしたら違うかもしれませんが、暇な時間によければ。

高２の春、生れ故郷の故郷の鎌倉から一地方都市に引っ越した小串道華（こぐしみちか）は 家出をして辿り着いた山奥での出会いをきっかけに、「道」に秘められたドキドキワクワク、出会いや冒…

朝八時、中央線上り方面、東京行きの電車に乗る。

魔法や超科学が当たり前の世界では、現実のぼくらにとっての非日常も、きっとただの日常でしかない。 そんな非日常世界の、日常の一日。 紙山さんの4月9日。 世界のみんなの4月9日…