概要
夜の中央線特急には、不思議な空間が広がっている。
夜の新宿駅。
山梨に帰ろうと乗った特急で、楓太は自分の席に鎮座する先客を発見し、彼女の声を聞いて仰天する。
ヒメと名乗る彼女は、なんと置き去りにされた蛙のぬいぐるみだった。
我儘傍若無人な小さい御姫様と、ビールやお弁当を楽しみながら、記憶は少しずつ遡って……。
「言われた気がしたんです。買ってあげなさい……喜ぶわよ、って」
忘れ物を探す1人と1匹を乗せて、あずさ55号はゆっくりと発車したー。
山梨に帰ろうと乗った特急で、楓太は自分の席に鎮座する先客を発見し、彼女の声を聞いて仰天する。
ヒメと名乗る彼女は、なんと置き去りにされた蛙のぬいぐるみだった。
我儘傍若無人な小さい御姫様と、ビールやお弁当を楽しみながら、記憶は少しずつ遡って……。
「言われた気がしたんです。買ってあげなさい……喜ぶわよ、って」
忘れ物を探す1人と1匹を乗せて、あずさ55号はゆっくりと発車したー。
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