「針」を含む小説

人類が新たな進化を遂げて、はや二十年が経過した。 今や世界総人口の約１割が異能の力を手にしている。 これにより人類は大きく四種に分類された。 現時点で、もしくは将来的に軍事的力…

営業職に就く永谷由は社会人１年目。 由は仕事の帰り、飲み屋街で高校時代に自主退学したクラスメイト、葉山鈴と再会する。 しかし鈴は変わり果て当時の面影すら消え去っていた。 「…

また今日も人の世では、一番小さな2本の指を重ね合わせて誓い合うのだ。 守れないものを約束と呼び、守れるものを捨てる世界が何故成り立っているかと問われればこう答えよう。 【司る…

高校生・暮樫或人は、怪異を司る一族に生まれながら怪異を見る能力を持たなかった。その一方、或人の妹の言鳥は霊感に優れており、或人はそんな言鳥を溺愛していた。ある日、或人と言鳥が通う…

ふたりは時計の針のように。近づいては、離れて。 会えないことに焦がれて、会えることに安堵して。 そんな半端なカンケイはいつまで続くだろう。

人に近い造形を持ち、エルフより素早くドワーフよりも力強い、人間とは別の種族として存在する封魔族――あるいは封魔一族。そこで産まれた少年は強大な力を持ったがゆえに、忌まれ、最愛の両…

下級神の儂は自分が生まれた世界に対する自分の役目を終え、別の世界に転移願を出し、いざ異世界と思った矢先、気がついたら神が管理してない異世界だった。 〜〜〜〜〜 現在、筋書き(…

刻暦(こくれき)一七二八年。概念上の存在とされる終末時計が五分前を指し、世界は幾度目かの崩壊の危機を迎えていた。 そんなことは全く知らない、クロノス王国城下で傭兵業を営む貧乏青年…

恥ずかしがり屋な性格を直す為ヘラジカの仲間になったアフリカタテガミヤマアラシ。皆も協力して順調に克服していったように思えたが唯一ハシビロコウとだけは仲良くなれていなかった。それも…

俺の目の前には、まるで地獄のような景色が広がっていた。 水気の一切ない大地に、その大地を徘徊する餓鬼。 川に流れるは、血のような真っ赤な液体。 亡者どもを串刺しにする剣山のような…

　人間であって、地球人では無い。 アナザーヒューマンと呼ばれる宇宙移民の血を引く、ラフ・ライノットは現Liege Cosmic Union【LCU】議長ユーゼフ・ハウプトの娘アリ…

とある日曜日の昼下がり、デートの待ち合わせをしているのに彼氏が来ない。 そんなダメ男を彼氏に持つ女の子の、レトロな雰囲気の喫茶店での一幕。 この話は、3つのお題を決めて作品を書…

異世界グランシーヌに『針の勇者』として召喚された日本人の少年『山田嵐』に与えられた役目は、他の勇者の下僕だった。電設の武器のメンテナンスにこきつかられる彼だったが、ある日魔王…

あの日、公園で出会ったあの時から、恋情という時計の針が動き始めた。 ※別サイトで書いてたものです。

「ねぇ、私とデートしない？」 時計が１秒１秒進む間、彼女と私は確かにはじまりを予感した。 永久という刹那があるのだとすれば、きっとこういうことだ。