「夏」を含む小説

酷く美しい女性だったことを、今でもよく覚えている。コーラルピンクで彩られた唇がわたしの名前を呼ぶ瞬間のためだけに通い続けた洋品店は、今ではもう色褪せたテントにその名前を残したまま…

とある女子二人の初恋の物語。

自由奔放、好奇心盛んな清少納言と、その主で、大人びた性格の中宮定子。 ふたりの思い出語りの行きつく先は……。

草森ゆきさんの自主企画『死別ブロマンスを書いてほしい」』によせて書きました。 『不能共』と『Xと鳥』へのオマージュです。 ＊エピソードのタイトルは、マザーグース（イギリスで古…

Twitterで開催されている『文披31題』への投稿作品まとめです。

咲き誇る　私を手折りし　あなた あの子には　私の知らぬ　笑顔見せ 花の下　皆が来るまで　ふたりきり 誕生日　０時ちょうどの　メールはあなた 君だけを　見ていたはずの　夏終…

初投稿です。百合のコンテストがあったので記念受験と思って投稿してみました。 筆が乗るところと乗らないところでかなり差があって四苦八苦しましたがとりあえず間に合ってよかったです。字…

母を5年前に亡くした高校3年生の夏は、画家をしている年上の従姉妹である桜の元へ、絵画の勉強を兼ねて宿泊しに行く。母の思い出を語らいながら他愛もない時間を過ごしていたが……。

葉月と夏織は、昔からの親友。 特に夏織は男子から人気があるからか、何度もデートに誘われ、それを葉月に相談し――うまくいなかいことばかりだった。 そして今日もまた、いつもどおりファ…

大学3年生、21歳の夏。 寮での集団生活に疲れ果てた私は、夏休みに実家に帰省。街の喧騒から遠く離れ、お盆休みも兼ねて数日間リフレッシュすることになった。 じりじりと肌を焦が…

丸山小夏(まるやまこなつ)にはずっと好きな人がいる。 それは年の離れたお隣りに住むお姉さんの 岡部真白(おかべましろ)。 真白は小夏の軽いお願いからモデルになり、遠い人になってし…

小学生の頃から、なんとなく顔を知っていた、一人の男子、ナッカ。晴夏（はるか）は、そんな彼のとある秘密を偶然知ってしまい…? 輝こうと藻掻く少年と、輝くことすら諦めた少女。 いま、…

　片眼鏡を掛けた不思議な御人、「ニシキさん」。気ままに人の世を楽しみ、気ままに誰かと交流する隠栖者の、一夏の交遊録。 　現の世界と異なる世界とを逍遥し、時に同伴させてくれる同行…

私には、かつて友人がいた。これは、そんな友人と過ごしたある夏の日の事である。 カクヨム公式自主企画「百合小説」参加用作品 ※この話はフィクションであり、法律・法令に反する行為…

女子とのかかわりが薄かった主人公。コミュニケーション能力が低下するのを危惧して共学へ。そこで出会った女子といい関係になり、夏祭りの日についに思いを伝え合う、はずが……。 鈍感主人…

逆境に咲く百合とカニお母さんのはなし。 第六回こむら川小説大賞参加作品です。

　文披31題（主催：綺想編纂館（朧）様）参加作品です。 　毎日のお題に沿い、私の代表作である「明け星学園（https://kakuyomu.jp/works/1681713955…

成果をあげられないサラリーマン、介護疲れに悩むシングルマザー、恋人への不満が募る大学生。彼らの人生は、ある日、突如として壮大な終わりを迎える。 生きるという意味を問い直す、現代社…

　高校三年生の夏、やっと大きくなってきた菜津子（なつこ）の胸…。 　…ではなく。 　菜津子は超難関の大学を受験するつもりで、そのキャンパスを見学に来た。そっけないキャンパスで心細…