概要
輝こうとする顔見知りに、たった一言、これだけ。
小学生の頃から、なんとなく顔を知っていた、一人の男子、ナッカ。晴夏(はるか)は、そんな彼のとある秘密を偶然知ってしまい…?
輝こうと藻掻く少年と、輝くことすら諦めた少女。
いま、伝えたいと願う言葉がある。
輝こうと藻掻く少年と、輝くことすら諦めた少女。
いま、伝えたいと願う言葉がある。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!ただ誰かを想う。その純粋な光にふれる物語。
同じ学校に通っていた、幼い頃からの「顔見知り」。
少女と少年。友人ですらない二人のささやかな触れ合いを描いた物語に、胸の奥が静かにあたたかくなりました。
人は誰でも、いくつもの仮面を持っています。
誰かにとっての信頼できる友人は、別の誰かにとっては嘘つきな裏切り者かもしれません。
自分の言動や心の内を全て曝け出しても、何一つ恥ずべきものはないと自信を持って言える人は、そう多くはないでしょう。
人の善し悪しは、相手や立場によっていくらでも変わってしまう。
善い悪いという曖昧で不安定な理由ではなく、ただあなたの存在そのものが光なのだと。そう伝えずにはいられない「誰か」がいることは、とても幸福な…続きを読む