淡々と進んでいくシンプルな文章と展開が何故か読ませる。読み終わった後、なかなか感想が難しい話だとも思いました。敢えて誤解を招くように言うと、(主人公本人が言っているように)大した話ではないのかもしれない。勝手にこっちが読んだ後考え込んでしまうだけで。でもタイトルから想像するような不穏な方向には行かなくて良かったな。と思いました。
小説としてはかなりの短編ですが、『分からない』という感覚を味わえ、そのわからなさがオチともうまく合っていて、引きずらないわからなさが面白い作品でした✨