「微笑み◯◯」を含む小説

短編です。一話完結。 大人になりたくなかった素直な男の子と、 希望を見いだした嘘つきの女の子の話。

　町外れの孤児院で暮らす少女セルカは、ある日、裏庭の畑の隅に蹲っている旅の青年を発見する。彼の傍らでは、何故か薔薇の株が丸ごと枯れており、アルドワーズと名乗った青年は薔薇を枯らし…

「愛してる」 　彼女が最後に呟いたのは私への愛の言葉だった。 　親友である高条真奈に呼ばれ学校の屋上に向かった私。そこには壊れたフェンスに寄りかかる彼女がいた。いつものように微…

　アパレル・メーカーに勤務する入社三年目のシノブの上司がコトリ先輩。三十代半ばで課長ですが、とにかく可愛くてキュート、さらに仕事は抜群に出来て後輩の面倒見の良い先輩です。とくにそ…

一分と少しで読み切ることができます。

ある日、夢を見た。 それは、ある日突然巨大な隕石が地球に落ちきて、世界が終わる夢。 でかい石が空を覆い、地上は真っ暗。 本体の直撃を間近に控える中、数えられないくらい…

　とある企業で働いている「克樹」と、一緒のプロジェクトに配属されている俗に言うアラフィフの女性２人組の日常を切り取って面白おかしく紹介したいと思います。 　ああ……『面白おか…

誰かを呪いたいのなら。町田の裏道にひっそりと佇む古風なカフェを訪れるといい。 二階建てのモスグリーンの欧州風な外観の店で、カウンターに座ってマスターに一言。 『メニューの13番…

王立大学を卒業し、晴れて王国総務省人事局人事第六課に配属となったロランド。初日から遅刻寸前になりながらも職場に駆け込んだ彼は、そこで過酷な現実を知る。曲者揃いの先輩に弄ばれ、変人…

異世界よ、俺に微笑みかけろぉぉぉぉぉぉぉぉっ！！

式子内親王様は、後白河院の皇女にして、賀茂の斎院。 平安末期から鎌倉初期の激動の時代、何を想い何を感じて歌を詠まれたのか・・・ 八百年を過ぎ、今でも、心を捉えて離さない彼女の歌の…

あの窮屈な日本。病んでせせこましい人でぎゅうぎゅうの日本がどこか愛おしくなった。 私の居場所はここではない。あくまでバケーションだ。

因果応報、自業自得、因縁、情けは人の為ならず・・・自分にはあらゆる災厄が降りかかり、ライバルには幸福の女神が微笑み続ける。そんな人生もありますよね。 でも、それ、全部無効だから！…

　悲劇の一日を終えた少年、飛羽―アスハ―は夢を見る。 　雲上の世界、天界。そこに住んでいたのは、背から翼を生やし光の輪を頭上に浮かせる、天使。 　空を飛び、微笑み合い、可憐な少女…

　母を亡くした主人公『久城真治』は、その病院で美しい少女『美星』と出会った。 　その少女は朗らかに微笑みつつも儚さを感じさせる少女であった。奇縁から何度も彼女と出会いを重ねてい…

糞尿の臭いが満ちた路地裏 裸電球のインチキな光が嘔吐物に塗れた道を照らす ずうっと、少女は独り、あるいていく 肩に下げた鞄には、養父が買ってくれた草臥れた画材 腕に抱えるは、ばら…

死ぬことを諦めてただ生きることを選んだ「僕」の前に一人の少女「楓」が現れた。

【第2回　ビーズログ小説大賞現代部門　参加作品】 俯きがちに千羽鶴をつくっていた彼女は、綻ぶ花のように微笑み、千羽鶴をつくっていました。 相変わらず、黒目がちの大きな双眸は印象…